東京都知事選挙が7月5日の投票日に向けて走り出しているが、そのなかでもっとも気になる候補者は日本第一党の桜井誠氏である。マスコミは桜井氏が立候補していることを伝えようとせず、泡沫候補扱いにしている。報道しない自由を駆使しているのである▼前回も立候補して約11万票を集めている。まったく触れないというのは、まさしく差別である。異常なまでに彼の存在を恐れているのは、日本の民衆のなかに渦巻いている上級国民へ怒りが、自分たちに向いてくることを危惧しているからではないだろうか。もっとも抑圧された者たちの情念の爆発を恐れているからではないか。特権的な地位に甘んじながら、民主主義を説く者たちは、実際は民衆をもっとも軽蔑しているのである▼今回の東京都知事選挙の注目は、桜井氏がどれだけの票を獲得するかである。河野談話の撤回を求め、韓国が理不尽な国家であることを、誰よりも先に訴えたのが「行動する保守運動」であり、その先頭に立っているのが桜井氏である。桜井氏を支持する人たちを排外主義者と決めつけてはならない。私たちは桜井氏の主張にも耳を傾けなくてはならない。民主主義とは他者との討論を通じて、変わりうる自己を確認することなのである。存在しないかのように無視することは、民主主義の根本の原則に反する。マスコミは有力候補者として桜井氏を取り上げるべきなのである。
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