♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書 -53 / 大嶋重徳

2021年08月14日 | Weblog

2021.2.27放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書には「荒野で叫ぶ者の声」と呼ばれるヨハネという人が出てきます。ヨハネを見た人々は、この方がキリストではないか、と考えました。しかしヨハネは言います、「私よりもさらに力のある方が来られます。」 自分などではない。本当の主の道が現れるのだ。ヨハネは荒野で叫ぶ者の声でした。それに対してイエス様は声ではなく神がことばとなったと言われることばである神でした。

 声は消えていきます。しかしことばは残るんです。残るのはキリストご自身であれば良い、とヨハネは考えていました。ことばが残るとき、声であるヨハネはそこにはいない。いや、いてはいけないのです。

 今週、私たちもまた誰かへの声となります。私は牧師になり大きな責任を感じます。しかしキリストを語れば良いということがどれほどの最後的な安心をもたらすのでしょうか。

 もし私たちに求められるのがイエス様のような言ことばなければならないとしたら、どれだけのプレッシャーと責任を感じるでしょう。しかし声でいいのです。自分を語り自分の生き方で救いに導くとは途方もないことです。しかし私たちのなすべきことは、ことばなるキリストを指さしていくことです。

 「荒野で叫ぶ者の声」と呼ばれるヨハネはイエス様を信じる心の準備をさせた人でした。私たちに必要なことは、イエス様を信じることへの準備です。誰も人間的にキリストを無理やり信じさせることなど人間には誰も出来ません。私たちができることは準備までです。

 世の光のこの番組も声となりたいと思っています。皆さんの心にキリストのことばを伝える声となりたいと思います。しかし本当に届く声になるために、私たちの番組もまた絶えず悔い改めに生きる必要があります。自分の荒野を見つめ、自分の荒野からキリストの元へと戻っていきたいと思える声を身につけていきたいと思います。グサッとくるだけの放送から向きを変えて悔い改めの実を結びたいと思います。現代にあって魂の荒野を彷徨う大切な人のそばで共に主の声を聞き、主と出会い、悔い改めたいのです。そして主の道を表す声とならせていただきたいと思います。そして今日、皆さんにこの声が届いているならば、キリストのことばのもとへとあなたは戻ってきていただきたい。あなたはあなたの荒野で神と出会うこととなるのです。

     ( PBA制作「世の光」2021.2.27放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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