2021/3/2放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
世界最大級といわれるパリのルーブル美術館。たくさんの絵が展示されていますが、その中で一番大きな作品は『カナの婚礼』です。これはヨハネの福音書2章の出来事を描いたものです。今日はそこからお話ししましょう。
カナの町はイエス・キリストが育ったナザレの北にありました。そこで結婚式があって、イエスたちも招かれていました。
当時の祝宴は一週間にわたって続き、町中から大勢の客を招待するのが習わしでした。
ところがこの時、客に振る舞うぶどう酒が、あろうことか途中で切れてしまったのです。この難しい状況に、家の人々は焦りの色を隠せませんでした。
その時です。イエスが最初の奇跡を行われたのです。その家の前には大きな石の水瓶が六つ置かれていました。一つあたり80リットルから120リットル入るような相当大きな水瓶です。
ヨハネの福音書2章の7節と8節
イエスは給仕の者たちに言われた。「水がめを水でいっぱいにしなさい。」彼らは水がめを縁までいっぱいにした。イエスは彼らに言われた。「さあ、それを汲んで、宴会の世話役のところに持って行きなさい。」
給仕の人たちはイエスが言われた通りに水を汲みました。そして世話役が味見をしてみると、水は最高に美味しいぶどう酒に変わっていたのです。客はみんな喜び、世話役も花婿を褒めちぎりました。
聖書は語るのです。「給仕の者たちはそれがどこから来たのかを知っていた」と。
私はここに神のまなざしを見る思いがします。水を汲んだ給仕係のように、みんなには見えないところで一生懸命に働いている人たちがいます。祈っている人たちがいます。あなたもそうかもしれない。神はそんなお一人お一人をちゃんと見ておられます。そして主に信頼してみことばを信じてせっせせっせと水を汲んだあなただからこそ分かる素晴らしい恵みがあるんだよ、と神は励ましてくださるのです。
( PBA制作「世の光」2021.3.2放送でのお話しより )
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