2020/3/5放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
ルカ福音書1章を順番に読んでいます。今日の箇所にはザカリヤという人が出てきます。ザカリヤは旧約聖書から続く神殿の祭司でした。祭司は祭司の家系に生まれた者がなることができます。ザカリヤの名前の意味は「神に覚えられている人、神が忘れてはおられない人」という意味です。ユダヤで男の子が産まれると、「どうぞ神様この子供のことをよく覚えていてください」親の願いが込められていました。またザカリヤは妻エリザベスと二人暮しでした。彼らには子供がなく二人ともすでに歳を取っていた、とあります。ザカリヤの働く神殿の祭司は24の組に分かれており、その8番目がザカリヤの属するアビヤの組でした。そして一年に二度、それぞれの組に当番が回ってきて、くじ引きの当たってその組の祭司が神殿の一番奥に入って香を焚いて祈りをしました。この当時、祭司の数は1万8千人から2万人いたと言われていますが、2万人いる祭司の中でそのうちの一人だけが選ばれて、一日、神様の前に出て香を焚く。二万人に一人ですから人生の中で一度も神殿に入って香を焚くという勤めが回ってこない人が出てきます。ザカリヤにとって、もうこの後の人生で回ってくることがないかもしれない機会が回ってきたのです。
ザカリヤ・・・「主が私のことを覚えていてくださる」という名前を持つ男ザカリヤにとって、ああ神様が私を忘れてはおられなかった、という思いになる大役が回ってきたのです。妻エリサベツもこの日を待っていたでしょう。ああ神様が約束を果たされた。
あなたにとって、神様が私を忘れてはおられなかった、と思える出来事があるでしょうか。ああ神様が祈りに答えてくださった、と思える出来事です。
私たちは時折、もう神様は私のことなんか忘れておられるかもしれない、と思うことがあるかもしれません。しかし私たちが祈ったどんな小さな祈りをも神様は忘れてはおられません。実はザカリヤにこの後、高齢の妻が妊娠しているということを天使が告げます。ザカリヤ夫婦の祈りが、祈ってきた祈りが応えられる時を迎えます。しかし一方で、私たちの方が祈ったことを忘れていることがあるでしょう。そして神様が私を覚えておられるということを、私たちが忘れている。しかしあなたが祈ったことを、神様は片時も忘れることがないのです。神様が今日もあなたの祈りに応えあなたを覚えておられるからこそ始まる一日を大切にしていただきたいと思います
( PBA制作「世の光」2020.3.5放送でのお話しより )
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