2024/10/9放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
私たちの町の病院には診察室に星野富弘さんのカレンダーが掛けられています。口に筆をくわえて多くの素晴らしい詩や絵を描き続けたその富弘さんが今年の4月、天に召されました。
運動が大好きだった富弘さんは20代で体育教師になりましたが、事故で首から下の自由をすべて失ってしまいました。しかしその深い絶望の淵にあって富弘さんはイエス・キリストを信じました。後にこのように述べておられます。
「私は聖書のほんの一部しか、それもほんの上っ面しか分かってはいなかったが、キリストの『わたしのところへ来なさい』ということばに素直についていきたいと思った。私の今の苦しみは、洗礼を受けたからといって少なくなるものではないと思うけれど、人を羨んだり憎んだり許せなかったり、そういう醜い自分を忍耐強く許してくれる神の前に膝まずきたかった。赦されても赦されても、聖書のいう罪を犯し続けるかもしれない。苦しいと言ってわめき散らす日もあるかもしれない。でも、『父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分ではわからないのです』と十字架の上で言ったきよらかな人に従って生きてみようと思った」
富弘さんはイエス様のもとへ行ったのです。そしてイエス様に触れていただいたのです。
私たちは生きる中で、喜びも悲しみも経験します。時には希望を失ってしまったり、心に受けた傷に苦しんだり、突然大きな嵐の中に投げ込まれたりすることもあります。
聖書の中にも私たちと同じような生身の人間が大勢出てきます。しかし、イエス様に出会い、イエス様が心にふれてくださるとき、彼らは新しい出発をしていくのです。人は罪から救われ、立ち上がり、神とともに生きる喜びを知っていくのです。
私たちは自分だけでは本当の出発ができません。自分自身を新しくする力は私たちにないからです。
しかし神にはそれができます。
「わたしの心だ。きよくなれ」(マタイ8章3節、マルコ1章41節、ルカ5章13節)
私たちの存在を受け入れ、きよめてくださるこのお方の声を、あなたにも聴いていただきたいと願っています。
( PBA制作「世の光」 2024.10.9放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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