2024/04/13放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠です。この一週間、皆さんと聖書の箴言を読み続けることができて本当に感謝でした。次回、私が担当するメッセージも楽しみにしてください。一週間続いたら今度は三か月。三か月続けば一年続きます。ぜひ、聖書を読み続けてください。
今日は、「みおしえを守る者は幸い」と題してお話をします。旧約聖書箴言29章18節をお読みします。
「幻がなければ、民は好き勝手にふるまう。しかし、みおしえを守る者は幸いである。」
「幻がなければ、民は好き勝手にふるまう」とあります。ここで「幻」と訳されたことばは、よく「ビジョン」と言い換えられて語られます。つまり、組織はビジョンを持たないとだめになる、というようなメッセージをどこかで聞いたことはないでしょうか。
しかし、ここはそのようなことを語っているのではありません。「幻」と訳されたヘブル語は、ハツォン、「預言」とも訳されることばで、単純に「神のみおしえ」を意味しています。つまり著者が言いたいことは、「神のみおしえ」がなければ人は好き勝手に振る舞う、聖書の教えは大事ですよ、と言うことです。ですから、後半「み教えを守る者は幸いである」となるわけです。
そこで神のみおしえですが、それは、人に何が正しく何が間違っているのかを教えます。それは人間社会の絶対的な真理を教えています。国や人が違っても共通に正しい、あるいは共通に間違っているということを教えているのです。
確かに、愛やいのちを重んじる教えは万人に共通なものでしょう。
ただ箴言の著者がさらに言いたいことは、この神のみおしえに沿って民を治め、訓練する指導者が現れることです。どんな職業も尊い職業であることに間違いはありません。しかし神のみおしえを深く解き明かし養育する努力を惜しまない働き人が起こることは実はとても重要なのです。
それは、今週の月曜日に語った、若獅子のように頼もしい人を育てる働き、社会を本当に安心と平和に満ちた場にする働きでもあります。
ぜひ、聖書を教える指導者が起こされるように共にお祈りいたしましょう。
では、今日もよき一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2024.4.13放送でのお話しより )
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