2020/5/5放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
今日は、「筋を通す」という題でお話ししましょう。
「無理が通れば道理引っ込む」ということわざがあります。道理を無視したことが世間に通用するようになれば、道理にかなったことは行われなくなってしまう、という意味ですね。しかしこの世は筋が通らないことばかりです。使徒の働き16章の続きです。
さて、ピリピの町を大地震が襲いました。夜が明けると長官たちは昨日ひっ捕らえたパウロとシラスを釈放するように牢獄の看守に伝えました。看守はパウロとシラスに伝えました。「長官があなたがたを釈放させるように使いをよこしました。さあ釈放です。無事にお帰りください。」
ところがパウロは長官の使者たちに言いました。「あなたがたの上司である長官たちはローマ市民権を持っている私たちを正式な訴えもなく裁判もかけないで公衆の面前で鞭で打ち叩いたあげく牢獄に入れてしまいました。しかるに今になって密かに私たちを釈放するとは何事であるか。それは筋が通らぬことではないのか。長官たち自身がここに来て私たちを釈放すべきではないのか。」
長官たちの使いはこのパウロのことばを長官たちに報告しました。すると長官たちは二人がローマ人だと聞いて恐れました。二人に、不当な扱いを受けたと正式に訴えられたら、自分たちの首が危なくなるからです。急いで二人のところに自分たちでやって来て謝罪し、詫びを入れた上、二人を牢獄から連れ出し釈放しました。そして町から立ち去るように頼み込んだのです。
二人は獄を出ると信者のリディアの家に行き、信徒たちに会って信仰にとどまるように勧めてから出かけました。
この世は、約束は破るためにある、などと言う人がいます。また後出しジャンケンをする人もいます。あるいは、私がルールだ、と言って無理を通す人がいますね。そのような中でパウロとシラスは筋を通しました。憲法や法律や条例は私たちを守るためにあるものです。この世界が秩序正しくあることによって私たちが平和で穏やかな生活を過ごすために神様が建てられた制度です。聖書はこのような意味のことばを言っています。
「私たちの神は混乱の神ではなく秩序の神です。」(参照 コリント人への手紙第一14:33)
(PBA制作「世の光」2020.5.5放送でのお話より )
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