♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■互いに愛し合いなさい / 羽鳥頼和

2018年03月31日 | Weblog
2018/2/24放送

 世の光の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。新約聖書のヨハネの手紙第一の3章から、互いに愛し合うになるためにどうしたらよいか教えられましょう。

 誰もが愛し合うことは素晴らしい、大切だ、そうしたい、と思っています。しかし現実はとても難しいのです。私は子どもの頃、自分の妹を愛することができませんでした。母親に叱られて反省して、妹と仲良くしようと決心しました。ところが妹の顔を見ると憎しみ妬みが出て来るのです。自分でどうすることもできない感情でした。

 ヨハネの手紙はそのような私にも、互いに愛し合いなさい、と語りかけています。聖書がここで愛と憎しみを対比させて、その対比する愛と憎しみを更にいのちと死に関連させて語ります。3章14節、15節にこのように語られています。
 「私たちは、自分が死からいのちに移ったことを知っています。兄弟を愛しているからです。愛さない者は死のうちにとどまっています。兄弟を憎む者はみな、人殺しです。あなたがたが知っているように、だれでも人を殺す者に、永遠のいのちがとどまることはありません。

 愛することはいのちに関わることなのです。そして人を憎むことは殺すことと同じことであり、自分も死の内にとどまっていることなのです。私たちが死からいのちに移ったとは、キリストの十字架による救いのことを言っています。聖書ではそのことを、「キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。」と語って、「それによって私たちに愛が分かったのです。」と教えています(1ヨハネ 3章16節 新改訳2017)。救われて永遠のいのちを与えられた者はキリストに愛される経験をしたのです。そしてキリストの愛が分かった人には永遠のいのちと共に神の愛がとどまっている、と聖書は教えています。

 さらに聖書は、救われた者は神の御前に心安らかでいられます、と言って神が共にいてくださることを意識するように勧めています。人と関わるとき、キリストの愛、神の愛を覚えて、神が共にてくださることを意識して、人を愛そうとするとき、神が働いてくださり、私たちは人を愛することができるようになるのです。

 明日は日曜日です。神の愛、キリストの愛を知るために、ぜひお近くのキリスト教会にいらしてください。

(PBA制作「世の光」 2018.2.24放送でのお話より )
 
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このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。。携帯からもこのURLでどうぞ。

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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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■負い目のある人たちを赦しました / 関根弘興

2018年03月30日 | Weblog
2018/2/23放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。イエス・キリストは弟子たちにどのように祈ったらよいのかを教えてくださいました。主の祈りと呼ばれるもので、毎週教会の礼拝で祈っている祈りです。この祈りの後半に、「 私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。」(マタイ6章11節 新改訳三版)という祈りが書かれています。私たちは「負いめをお赦しください」と祈りつつ、神様の愛と赦しの中で生きてことができるんですねえ。

 しかしこの祈りには「私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。」とあるんです。この箇所に差し替えと急に自信がなくなって声が小さくなってしまう方がいるかもしれません。私は神様に赦されているとはいえ、私に負いめのある人を赦すことはできないなあ、こう感じてしまうからです。主の祈りの文語訳では、「我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく我らの罪をも赦したまえ。」となっているんです。ですから私たちが赦す程度によって神様が私たちの罪をどれだけ赦してくださるかが決まるのか、と勘違いしてしまったり、私が人を赦せなかったら私の罪も赦してもらえないのではないか、と心配になってしまう方もいます。しかしこの祈りはそういう意味ではないんですね。

 出発点はまず最初に、神様が私たちのすべての負いめ、全ての罪を赦してくださったということから始まるんです。この神様の圧倒的な赦しの中に生かされているからこそ、私たちも人を赦すことができるような方向に向かっていくんですよ、というんですねえ。第一ヨハネの4章19節には、「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです。」(新改訳2017) こう書かれています。神様がまず愛してくださったから私たちは愛する事ができる者に変えられていくんです。それと同じように神様がまず赦してくださったから私たちは赦すことができる者へと変えられていくんだ、と教えるんですね。ですからこの祈りは、「私は赦します。まず神様が赦してくださったからです。」と祈っていく祈りなんです。「赦し赦される関係をいつも築いてください。」という祈りなんですねえ。私たちはまだまだ不完全で、人を赦せなくて葛藤することもあります。でも、だからこそ神様がまず赦してくださったことを深く覚え、他者をまた自分自身をも赦す者になれるように祈り続けるんです。

  (PBA制作「世の光」2018.2.23放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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■十戒 -自由への励まし 49 / 大嶋重徳

2018年03月29日 | Weblog
2018/2/22放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒の第五戒には「あなたの父と母を敬え」とあります。しかし父と母をはじめとした誰かと共に生きることは本当に難しいことです。なぜなら人間は神様との関係を失い、愛し合う人間関係も罪のゆえに失ってしまったからです。

 しかし神様はそんな人を諦めることをなさいませんでした。神様は罪を犯したアダム家族のいのちを守られ、またアブラハムを選び、アブラハム家族からイスラエル民族が生まれていくようにされました。十戒が与えられたのもモーセをリーダーとするイスラエル民族でした。イエス様もまた12人の弟子を選ばれました。イエス様は十字架に書かられる前に、「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛の中にとどまりなさい。」(ヨハネ 15章9節 新改訳3版)と弟子たちに語られたのです。そして十字架の上からイエス様は母マリヤに、弟子たちを見ながら「そこに、あなたの息子がいます。」(ヨハネ 19章26節 新改訳3版)と語られ、弟子たちには「そこに、あなたの母がいます。」(ヨハネ 19章27節 新改訳3版)と、十字架によって回復する神の家族の宣言がなされたのです。

 また聖霊なる神様が降られたペンテコステは教会の誕生日と呼ばれます。信仰を持った私たちは、父なる神様を父として、子なるキリストを一番上のお兄ちゃんとして、聖霊なる神様のわざによって神の家族に入れられたのです。つまり三位一体の神様は今もこの地上に神を信じる我々の形成を続けておられるのです。

 私たちはクリスチャンとされた今、自分の置かれた場所で神様を信じる我々の形成へと向かっています。神様は壊れてしまった「誰かと愛しあって生きる人間関係」を今も諦めておられません。あなたがどれだけ罪に陥り神様との関係を裏切ったとしても、あなたが誰かを傷つけてその人間関係を壊していたとしても、神様はあなたが一人きりで生きることを望んではおられません。もしかするとこのラジオを聴きながら誰かのことを赦せずに一人きりで生きることの方が楽だと思っている方もおられるでしょう。しかし神様はそんなあなたを一人にはしないのです。そして教会はそんなあなたを必要としています。あなたの抱える痛みと傷に満ちてしまった人間関係を神様との交わりを回復することによって、もう一度愛しあう関係に生きるようにと神様はあなたを待っておられ、そして教会はあなたが教会に訪れることを待っているのです。ぜひ教会の中にある神様の「われわれ」という交わりの中に入ってきていただきたいと思います。

   ( PBA制作「世の光」2018.2.22放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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■成長させてくださる神 / 福井 誠

2018年03月28日 | Weblog
2018/2/21放送


世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「成長させてくださる神」です。第一コリント3章7節を読んでみましょう。

 「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。」(新改訳2017)

コリント人への手紙に入りましたねえ。コリント人への手紙はローマ人への手紙に比べて具体的な教会の問題を扱っている、特に問題の考え方を解き起こしている書であると言えます。コリントの教会はもともとパウロによって設立され、その後アポロという伝道者によって引き継がれて発展した教会です。そのような経緯もあったためかパウロ派とアポロ派というグループができて、ぎくしゃくしていたようですね。

 そこでパウロは考え方を整理してコリントの教会が心を一つにして良き教会の模範となるように勧めるのです。そこで「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、」と言います。つまり植える者はコリント教会を開拓したパウロのことを言っていますが、水を注ぐ者はそのあとに来てコリント教会の人たちの教育に関わったアポロのことを言っています。しかしパウロは、大切なのはこの二人のどちらでもない、むしろ成長させてくださる神ご自身なのだ、と言うのです。

 教会ではいつも神様ご自身に目を向けられていなければなりませんが、これは当たり前のように思われていますけれど、実際はそうではないことが多々あるものです。どうしても人間的な指導者に結びついて指導者が神様よりも重要になってしまうことがあるものですね。人間にはそんな弱さがあります。

 ずいぶん古い本にはなりますが『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書1967年) いう方を書いた社会学者の中根千枝さんは、日本の教会は横のものを縦にしている、と日本の教会を評したことがあります。牧師と信徒が親分子分の関係になっているということでしょうか。牧師が信徒を養おうとする骨身を削った働きは尊いとしても、いつもそのような牧師を遣わし整えてくださる神様にこそ感謝をして目を向けていくことが大切ですね。聖書を丹念に読む中で、正しい信仰の感覚をしっかり身につけて参りたいものです。

(PBA制作「世の光」2018.2.21放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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■十字架をめぐる人々 / 板倉邦雄

2018年03月27日 | Weblog
2018/2/20放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「十字架をめぐる人々」という題でお話しします。私たちは人生の途上でイエス・キリストの十字架に出会うのではないでしょうか。私は高校2年生の秋にイエス様の十字架に出会いました。

 さて、イエス様と共に他に二人の犯罪人も刑場へ曳かれていきました。されこうべ・どくろの丘と呼ばれている刑場に着きますと、ローマの兵士たちはイエスを十字架につけ、犯罪人の二人も一人はイエス様の右に、もう一人は左に十字架につけました。三本の十字架がどくろの丘に立ったのです。十字架は残酷な刑でした。生きたまま両手を伸ばし、丸太に縛り、両足を縛り、その上から太い釘を両手と両足に打ち込みます。そして掘った穴に丸太の十字架を立てるのです。激痛と共に心臓の血が逆流します。イエス様は午前9時に十字架にかかり、午後3時に息を引き取られました。このような苦痛の中でイエス様は祈りを捧げたのです。

 「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです。」 
     (ルカの福音書23章34節 口語訳 )

 彼らとは誰のことでしょうか。それは十字架をめぐる人々のことではないでしょうか。自分の右と左に十字架に磔になった二人の犯罪人です。無罪の自分を十字架刑にした指導者や役人たちです。そして十字架の下で輪になって自分の着物をくじ引きで分け合っているローマの兵士たちのためです。もし彼が神のキリスト・選ばれた者であるなら自分自身を救え、とあざ笑いののしる民衆や役人たちです。ローマ兵士たちも「あなたがユダヤ人の王様なら自分を救ったらどうだ」とののしりました。このような十字架をめぐる人々のために、イエス様は天の神様にとりなしの祈りを捧げました。
 「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです。

 私もこの中の一人だと17才の秋に気づかされました。そしてイエス様を信じたのです。
 聖書のことばです
 「実にキリストは、私たちがまだ弱かったころ、定められた時に、不敬虔な者たちのために死んでくださいました。
      ローマ人への手紙5章6節 (新改訳2017)

   (PBA制作「世の光」2018.2.20放送でのお話より )

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■身体や心の疲れに休みと平安を / 岩井基雄

2018年03月26日 | Weblog

2018/2/19放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
 第三週の月曜日はマルコの福音書から学んでいます。今日は、「身体や心の疲れに休みと平安を」と題して、心と身体の安らぎについて共に考えましょう。

 イエス・キリストは弟子たちを二人ずつ各地に遣わしました。それは多く人々に神の愛と慰め、平安と希望を伝え教えるためでした。さらに彼らは人々の病や悲しみにも寄り添い、彼らを通して神様は病をも癒されたのです。弟子たちの喜びも大きかったことでしょう。しかし人々に寄り添うという歩みは決して簡単なことではありません。時には誤解され、時間をとられ、心も身体も深い疲れを覚えることもありますね。キリストが弟子たちを二人ずつ遣わされたことにも、彼らが互いに支え合うという配慮もあったことでしょう。私たちは一人で生きるではなく、仲間や家族と共に生き、支え合う交わりから力を受けていくからです。遣わされた弟子たちはキリストの元に戻ってきました。

 聖書はこう語っています。
 さて、使徒たちはイエスのもとに集まり、自分たちがしたこと、教えたことを、残らずイエスに報告した。
 するとイエスは彼らに言われた。「さあ、あなたがただけで、寂しいところへ行って、しばらく休みなさい。」 出入りする人が多くて、食事をとる時間さえなかったからである。

   新約聖書 マルコの福音書6章30節、31節 (新改訳2017)

 キリストは私たち人間の弱さや限界をよく御存知です。そして時に、疲れ切ってしまう弟子たちや私たちに、寂しい所でゆっくり休むように、と配慮してくださるお方なのです。あなたも疲れてはいないでしょうか。お仕事やご家族のこと、またご自身のことなので疲れ切ってはいらっしゃらないでしょうか。キリストはあなた心の疲れや身体の疲れにも寄り添い、本当の休みと平安を与えてくださるのです。

 キリストはあなたにもこう語っているのです。
 「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。
  新約聖書 マタイの福音書 11章28節 (新改訳2017)

 あなたも神の御子イエス・キリストのもとに来て、本当の平安と安らぎ、癒しを受け取りませんか? キリストが与える平安はあなたに生きる力を豊かに与えていくのです。

        PBA制作「世の光」2018.2.19放送でのお話しより)

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■争いを避け、平和を作ろうとするイサク / 羽鳥頼和

2018年03月24日 | Weblog
2018/2/17放送

 世の光の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。今日は旧約聖書の創世記23章から、争いを避けて平和を作ろうとするイサクについてお話しします。
 イサクの住んでいた地に飢饉が起こりました。イサクは神に命じられた通り、ゲラルにしばらく滞在することにしました。ゲラルにはペリシテ人たちが住んでいました。神はこの地でイサクに祝福を与えると約束されました。ところがイサクは自分の妻を妹だと嘘をつき、ゲラルの王に叱責されてしまいます。イサクは王が自分の妻を奪うために自分を殺すかもしれないと恐れたのです。そんなイサクに対しても、神は約束通りに多くの収穫物を与えてくださいました。イサクはとても裕福になりました。それを見てゲラルの人々はイサクを妬みました。そのこともあって、ゲラルの王はイサクにこの地を出て行くように言いました。イサクはそこを去ってゲラルの谷間に住みました。イサクのしもべたちがそこで湧き水の井戸を見つけました。ところがそこにゲラルの羊飼いが来て、これは我々のものだ、と言いました。それでイサクのしもべたちはもう一つの井戸を掘りますが、またゲラルの羊飼いが来て争いとなってしまいます。

 それでイサクはそこから移って、もう一つの井戸を掘りました。そこでは争いが起こりませんでした。イサクは、神が安全な場所を与えてくださった、と言って神に感謝しました。しばらくしてイサクは、ベエル・シェバに行きました。イサクはそこに神のための祭壇を造り、神を礼拝しました。しもべたちはそこでも井戸を掘り当てることができました。

 さて以前ゲラルから出て行くように言ったあの王がイサクの所にやってきました。王は井戸のことで争いを避けるイサクを見て、神がイサクと共にいてイサクを祝福してくれているに違いないと思ったのです。こうしてゲラルとイサクは平和の誓いを交わしました。

 平和を築くことはとても難しいことです。平和の神が働いてくださるのでなければ平和は実現しません。神に信頼しない人の思いは妬みや争いを起こしてしまうからです。神に信頼して平和を待ち望みましょう。

 明日は日曜日です。お近くのキリスト教会にぜひいらしてください。
 


(PBA制作「世の光」 2018.2.17放送でのお話より )
 
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■負い目をお赦しください / 関根弘興

2018年03月23日 | Weblog
2018/2/16放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。イエス・キリストは弟子たちにどのように祈ったらよいのかを教えてくださいました。主の祈りと呼ばれるものですけれども、この祈りの後半には、「 私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。」(マタイ6章11節 新改訳三版)という祈りが書かれています。

 「負いめ」とは負債のことです。これは「私たちの負債を赦してください」という祈りなんですねえ。いや私は誰からも負債など負っていない、と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。でも考えたことがありますか? 私たちは天のお父様にどれだけ大きな負債を負っていることでしょう。「日ごとの糧をお与えください」と祈りながら、与えられればばまるで自分の力で得たかのように振る舞い、感謝もない、なんていう事がありませんか? いのちを与えられ日々生かされていることを当然のように思ってしまってはいないでしょうか。そのように神様の恵みを忘れて、神様と自分の生活が関係ないかのように振舞う姿を聖書では罪の中にある姿だと教えているんです。

 この祈りの文語訳(※いわゆる文語訳聖書より古い文語訳)では「我らの罪を赦したまえ」と訳されているんですねえ。聖書は「すべての人は、罪を犯した」(ローマ3章23節 新改訳三版)と教えています。私たちはみんな神様に損害を与え、神様に多くの負債を背負わせているようなそんな存在だと聖書は教えるんですねえ。しかしイエス・キリストが私たちの負債をすべて負って十字架にかかってくださったので私たちの負債は免除され罪が赦された、と教えているんです。
 でもすべての罪がイエス・キリストによって赦されるとするなら、なぜ「負いめをお赦しください。罪を赦したまえ」と続けて祈る必要があるんでしょうか。私たちの毎日の生活にはいろいろなことが起こります。神様に罪を赦されているとは言え、相変わらず自分勝手なそれこそ曲がってしまう、罪を犯してしまう、そんな弱さを抱えていますね。聖書の第一ヨハネ1章9節には、「もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」(新改訳三版)と書かれています。私たちは神様が赦してくださるという約束があるので、「負いめをお赦しください。罪を赦したまえ。」と祈り、赦された者として前に向かって毎日を生きることができるようになるんですねえ。

  (PBA制作「世の光」2018.2.16放送でのお話しより)

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■成長させてくださる神 / 福井 誠

2018年03月22日 | Weblog
2018/2/21放送


世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「成長させてくださる神」です。第一コリント3章7節を読んでみましょう。

 「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。」(新改訳2017)

コリント人への手紙に入りましたねえ。コリント人への手紙はローマ人への手紙に比べて具体的な教会の問題を扱っている、特に問題の考え方を解き起こしている書であると言えます。コリントの教会はもともとパウロによって設立され、その後アポロという伝道者によって引き継がれて発展した教会です。そのような経緯もあったためかパウロ派とアポロ派というグループができて、ぎくしゃくしていたようですね。

 そこでパウロは考え方を整理してコリントの教会が心を一つにして良き教会の模範となるように勧めるのです。そこで「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、」と言います。つまり植える者はコリント教会を開拓したパウロのことを言っていますが、水を注ぐ者はそのあとに来てコリント教会の人たちの教育に関わったアポロのことを言っています。しかしパウロは、大切なのはこの二人のどちらでもない、むしろ成長させてくださる神ご自身なのだ、と言うのです。

 教会ではいつも神様ご自身に目を向けられていなければなりませんが、これは当たり前のように思われていますけれど、実際はそうではないことが多々あるものです。どうしても人間的な指導者に結びついて指導者が神様よりも重要になってしまうことがあるものですね。人間にはそんな弱さがあります。

 ずいぶん古い本にはなりますが『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書1967年) いう方を書いた社会学者の中根千枝さんは、日本の教会は横のものを縦にしている、と日本の教会を評したことがあります。牧師と信徒が親分子分の関係になっているということでしょうか。牧師が信徒を養おうとする骨身を削った働きは尊いとしても、いつもそのような牧師を遣わし整えてくださる神様にこそ感謝をして目を向けていくことが大切ですね。聖書を丹念に読む中で、正しい信仰の感覚をしっかり身につけて参りたいものです。

(PBA制作「世の光」2018.2.21放送でのお話より )

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■十戒 -自由への励まし 48 / 大嶋重徳

2018年03月22日 | Weblog
2018/2/15放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒の第五戒には「あなたの父と母を敬え」とあります。私たちはなぜ父と母をはじめとした誰かと共に生きていかなければいけないのでしょうか。その理由は、「われわれ」と語られる三位一体の神様に人が似せて造られたからです。

 三位一体の神の交わりを持っておられる神様は、「人が一人でいるのは良くない」とおっしゃり、人は男と女とに創造されました。そして「生めよ、増えよ、地に満ちよ。」と人は子どもを産み、その家族が増え、やがて孫が生まれ、親戚ができて、神との交わりを持つ「われわれ」が広がっていくように神様が人間を造られたのです。人間は創造の最初から誰かと生きるように造られており、人は独りで生きるようには造られていないのです。

 しかし罪による堕落が起こります。その結果、この三位一体の神に似せられた我々の愛し合う人間関係は崩れてしまいました。最初の人アダムは神に、「なぜ約束を破ったのか」と問われた時、「あなたが置いたこの女のせいで」と神様と妻に自分の罪の責任転嫁をしました。ここで夫婦の愛が壊れました。また妻のエバは、堕落の結果、夫を恋し慕うようになると聖書にありますが、この「恋い慕う」ということばは男性を感情的に絡めとり、精神的に支配する女性の罪の欲求として表現されています。こういう妻からの支配性に対して夫は妻を支配するようになると夫の暴力的な支配を聖書は描くのです。この夫婦における支配権闘争が今にも続く夫婦の不和の原因です。そして世界で最初の夫婦の不和はやがてこの夫婦の子どもたちの兄弟殺しにまで広がります。

 世界は今に至るまでこの罪の結果を受け継いでおり、私たちの周辺には人間関係の痛みと傷で満ちているのです。私たちの人間関係の問題のすべては、神様との関係が壊れてしまった事にあります。私たちはこの神様との関係を回復しない限り、幾ら表面上で仲良くできたとしても、いつ壊れるか分からない深い所の不安が互いの人間関係の中で消し去ることができないのです。そして本当の意味で安心して誰かと生きていくことはなかなかできません。

 私たちがまず親子関係、友人関係の修復のためになすべきこと、それは神様との関係の回復です。神様との関係の回復がなされたとき、神様は私たちに、今まで壊れていたのに目をつぶってしまっていた人間関係の回復へと向かわせてくださるのです。

 
   ( PBA制作「世の光」2018.2.15放送でのお話しより )

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