2023/7/15放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板え倉邦雄です。
今日は、「神の子の声を聞く」という題でお話ししましょう。
初めにヨハネの福音書5章25節を朗読します。
「まことに、まことに、あなたがたに言います。
死人が神の子の声を聞く時が来ます。
今がその時です。それを聞く者は生きます。」
さてここでイエス様が言われる「死人」とか「死んだ人たち」というのは、肉体的に死んだ人のことではありません。生きているけれども死んでいるような人、生きた屍のような人のことです。このような人たちが神の子イエス・キリストの声を聞く時が来るのです。
生きているけれども死んでいるような人とはどのような人でしょうか? 自分の存在価値が分からない人、生きる目的と意味がわからない人、目的地のわからない旅人ほどさすらい虚しく寂しい孤独の人はいませんねぇ。
しかし、そのような生きた屍のような人が神の子の声を聞く時が来るのです。「今がその時です。」とイエス様はおっしゃいました。今とは「今」イエス様の声を聞いている人です。今、このラジオを通して、神様であるイエス様のことばを聞いている「今」です。神の子イエス様の声を聞きますと死んだような人が正気を取り戻すのです。
死んだような人とは、聖書は次のように語っています。罪と悪の中に生活している人、知性も暗く、心は頑固で道徳的な放縦な生活をして、神のいのちから遠く離れた人です。
しかし、このような死んだような人生を歩いている人も、神の子イエス様の声を聞くとき、生き返ることができます。「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つのことばによって生きるものである」と語ったのはイエス様ご自身でしたね。
私たちは罪深い人間です。いわゆる死んだような人間です。しかし神の子イエス様のことばに接してイエス様の声を聞くとき、信仰が与えられます。そして聞く人は生きるのです。生きる元気、生きる勇気、生きるやる気が与えられていきます。
聖書のことばです。
「信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです。」
ローマ人への手紙10章17節
( PBA制作「世の光」 2023.7.15放送でのお話しより )
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