世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。
今日は、すべての人に共通している遺伝子についてお話しします。
遺伝子は今もっとも注目される分野の一つですね。この遺伝子について医者でもあり多くの本を書いておられる日野原重明さんは、その最新の著書「私が経験した魂のストーリー」という本の中でこんなことを書いています。
「人の命が誕生した時、すでにその中には死の遺伝子も含まれているのです。ガンになりやすい遺伝子を持っている人、あるいは早く髪が白くなるという遺伝子を持っている人、人によっていろんな異なる遺伝子を持って生まれるのですが、共通に持っているのは死の遺伝子です。人は死ぬ生き物として生まれた。人だけではない。すべての生き物が死ぬ生き物として生まれています。」って言うんですね。
ま、これは医学的な遺伝子ということだけではなく、ま、人間の有限性、精神的な面についても言っているのだと思います。
新約聖書のローマ人への手紙5章12節にはこんなふうに書いてあります。「そういうわけで、ちょうどひとりの人によって罪が世界にはいり、罪によって死がはいり、こうして死が全人類に広がった」って言うんですねえ。つまり、死の遺伝子とは罪の遺伝子であり、これが人間に死をもたらし、人間の初めのあのアダムとエバ以来、人間が持っているものだというのです。
罪というのは、神に背を向け神を知ることができない、神を求めることもできなくなってしまっている、ですから永遠の神と共に生きることから死んでしまった、離れてしまった、そんな意味での罪という意味です。ですから神はこの人間の中に新しい遺伝子を与えるようにして、イエス・キリストをこの世に送り、新しく神と共に永遠に生きる、そんな力を遺伝子を与えてくださった。
そういう意味でローマ人への手紙の6章23節という所にはこんなふうに書かれています。「罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」
私たち誰もが生まれた時から死ぬ遺伝子、罪の遺伝子を持っているというのですけれども、同じように愛なる神はイエス・キリストによって永遠に生きるいのち、そんな遺伝子を与えて下さっている。それをしっかり得ていきたいものですね。
(PBA制作「世の光」2006.03.31放送でのお話しより )
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