♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書 137 / 大嶋重徳

2024年02月29日 | Weblog

2023/10/12放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 ルカ福音書でイエス様は、「あなたの敵を愛しなさい」と語られました。
 
 しかし、「愛する」こととは本当に難しいことです。自分を愛してくれる人を愛することですら難しいことです。大切な人だからこそ愛することをほっぽらかしているということがあります。自分自身を愛してくれる人の愛に甘え、「少しぐらい愛さなくても大丈夫だろう」、と愛を表現しなくなっていく私たちがいます。自分に向けてくれる愛を当然として、愛を受けることに傲慢になることがあります。

 また私たちは愛することに照れやすいものです。よく聞きます。「自分はそんなキャラじゃ無い」「今の若い人は違うね」「あの先生だからできるんでしょう?」
 私たちは、自分が誰かを「愛さない逃げ道」をすぐに作ります。いろんな言い訳と開き直りが出てきます。

 しかし今日、神様は、丁度あなたが変わる時だと思っておられるからこそ、今日の世の光のメッセージがあなたに届いているのです。私たちがその人を天に送り、もう愛せなくなった時、「もっと大切にしてあげればよかった」と後悔しなくて良いように私たちは自分を変えたいと思います。

 私たちは他人を変えることはできません。しかし自分の人生をどのように変えるのかの選択権は自分にあります。そして神様も無理矢理にあなたを造り変える神様ではありません。しかし神様は、神を求めて「愛する者へと変えてください」求めて祈る者を変えてくださいます。そして私たちは、「神様がこんな自分を変えてくださった。それならば、神様は赦せないあの人も変えてくださる」と、その人の上に起こる神の業(わざ)を期待し信じることが出来るように変えられるのです。「あなたはわたしが造り変えるのだから、あなたには出来る」と、自分を変えようとする私たちに励ましを与え、導きを与えてくださいます。

 そして自分を変えるためにあなたに先ず必要なこと、あなたが神に愛されやすい人になることです。神の愛を信じ、神に愛され慣れていくことです。そのときあなたは自分を愛し、自分を赦せるようになっていきます。この神の愛で人を愛していくとき、あなたは愛せる人へと変わります。神はあなたを愛の人へと変えようされている。そしてあなたの周囲が愛の世界に変えられていくことを神様は願っておられるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.12でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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■ルカの福音書 136 / 大嶋重徳

2024年02月28日 | Weblog

2023/10/11放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 ルカ福音書でイエス様は、「あなたの敵を愛しなさい」と語られました。
 「世界の敵」ではありません。「あなたの敵」です。あなたの敵とは、あなたの近くにいて、あなたにとって無視することの出来ない存在です。なぜかあなたを嫌ってくる人です。
 
 そんな相手の憎しみの感情を前にすると、こちらにも「嫌いだ」という感情が湧き上がってきます。そして互いに「やだな」という感情が習慣化していく。到底好きになることなど出来ません。

 しかしここでイエス様は、「あなたの敵を好きになりなさい」とは言われませんでした。私たちは「愛する」と「好き」という感情を混同しやすいものです。「嫌い」な人を「好き」になるというのは確かに難しいことでしょう。しかし、愛は感情ではなく「意志」です。愛とは好き嫌いの感情に根拠を置くのではなく、愛するという「意志」に基づいて愛することを決断せよとイエス様はおっしゃるのです。

 イエス様は「自分を愛する者を愛したからといって、あなたがたに何の良いところがあるでしょう」と言われました。
 自分を愛してくれる「愛しやすい」人だけ愛するというのは、自分の「好き」な人とだけ一緒に生きていこうとすることと同じです。

 しかし、愛しにくい人、嫌いな人、苦手な人と一緒にいるというときに、私たちは選び取るべき「意志」が必要になります。いきなり「好き」にはなれなくても「愛する」という決断をする。そのためには愛を学ばなければなりません。

 愛することの報酬は何だと思いますか? 愛されることではありません。もっと愛せる人になることです。私たちは誰かを愛そうとしたときに、自分の中に愛の無いことに気がつきます。自分の愛のなさに幻滅をします。

 しかし私たちは神様から愛を学ぶことができます。そして再び神様から学んだその愛で愛し始めようとするのです。愛しにくい人を愛するということを試みていくのです。何度も失敗するに違いありません。しかし、そんな愛のない自分を愛してくれた神の愛を学んでいくとき、私たちは少しずつ愛せる人に変えられていくのです。「あの人の方から自分を愛するなら愛してあげてもいい」ではなく、自分から愛せるようになっていく。神から愛を学ぶとき、私たちは敵をも愛せる人へと変わっていくことができるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.11でのお話しより )


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■ルカの福音書 135 / 大嶋重徳

2024年02月27日 | Weblog

2023/10/10放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 今週は、「あなたの敵を愛しなさい」と語られたイエス様のことばを学んでいます。
 この途方もない、とても難しいことばに出会うとき、私たちは「諦めるしかないのではないか」という感情が湧いてきます。そして諦めという感情は、「所詮」ということばをすぐ口にします。「所詮、私はそんな強い存在ではありません」「あの人があのように出来るのは、あの人が立派な人だからです。所詮、自分には愛が足りません」

 そして、「諦め」という感情は成長すると「開き直り」という名前に変化します。「出来なくて、何が悪いの?」「愛せなくて、何が悪いの?」

 しかし、神様は、「私は所詮変われない」と開き直るあなたのことを諦めません。聖書のことばは、「あなたは変わることが出来る」と言い抜くのです。確かに聖書のことばは「あなたは罪人だ」とはっきりと宣言し、「あなたは弱い存在だ」と語ります。「人間の世界は罪にあふれているよね」と共感もしてくれます。「わかるよ。あなたにあんなことをするなんて、あまりにもひどいよ」と一緒になって怒ってもくれます。
 しかし、だからと言って、「あなたがそのままでいい」とは言いません。
 なぜならイエス・キリストは、「わたしが十字架にかかり、この世界の罪と闇の力からこの世界を変えようとしている」「あなたが『愛せない』『赦せない』という罪の性質からあなたを新しくするから」と、イエス・キリストを信じる者たちに向かって神の力強い意思を表されます。「わたしは赦せないあなた自身の受けるべき罪の裁きを身代わりに背負った。あなたは今、赦されている。そしてあなたは赦された者として生き、敵をも愛することの出来る人としてわたしがあなたを作り変えるのだ」と語られるのです。

 神様は愛することを諦めやすいあなたに無責任に「頑張れ」とは言われません。「あなたの敵を愛しなさい」ということばの背後には、私たちのために神の側が為してくださった神の業(わざ)があるのです。問題は、諦めやすいあなた自身です。そこにおいて、敵がもはや関係なく、あなたと神様との関係が問われています。

 あなたは敵をも愛することのできるあなたへと変えようとする神のことばを信じますか? この神様のことばを信じて頂きたいと思います。そこにおいてあなたは赦せなかった人を赦せるようになる。変えられていくのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.10でのお話しより )


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■ルカの福音書 134 / 大嶋重徳

2024年02月26日 | Weblog

2023/10/9放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 鳩ケ谷福音自由教会牧師の大嶋重徳です。今週はルカ福音書からご一緒に聖書を学んでいきたいと思います。

 イエス様は「平地の説教」と呼ばれる箇所で言われました。
  「あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎む者に善を行ないなさい。」

 『汝の敵を愛せよ』というマーチン・ルーサー・キング牧師の本が私の本棚にはあります。この本の冒頭で「聖書の中で一番実行が難しい教えだ」とキング牧師は言います。そして、この教えは「理想に過ぎない」「現実のことなどを何もわかっていない愚かなことばである」という批判にさらされてきました。
 私たちもまた、「聖書はそう言っても、所詮人間には無理でしょう」と言いやすいものです。「神様がいくらおっしゃっても、自分はそこまで変われません」と言います。「敵を愛するなど、ただの偽善のことばではないか」と言うこともあるでしょう。

 では「敵を愛しなさい」というイエス様のことばは、偽善者のことばに過ぎないのでしょうか?

 しかしイエス様が弟子たちに、「あなたの敵を愛しなさい」と言われたということは、「わたしがその生き方を示すから、あなたはわたしの生き方について来なさい」ということです。そしてイエス様ご自身が、「敵を愛し、自分を憎む者に善を行う」という生き方を示してくださいました。そしてイエス様は、「今はあなたがあなたの敵を愛せなかったとしても、わたしがあなたを変える」と弟子たちに語られたのです。

 私たちには今日、あなたの頭に思い浮かぶ、あなた自身に悪意を向けてくる人がいるでしょう。到底赦せない人がいて、その人の顔を見たくもないという人がいます。

 しかしイエス様はご自分の弟子に敵を愛する生き方を見せてくださいました。十字架にかかり、文字通りご自分の敵を愛されました。そしてイエス様の弟子は、「敵を愛する」生き方をイエス様を通して知っていくこととなります。

 今週はこのイエス様のことばを学びながら、私たちの人生に神のことばは決して無力ではない、ということを学びたいと思います。今週は、「あなたの敵を愛しなさい」と語られたイエス様のことばから「敵を愛すること」「憎む者に善を行うこと」をご一緒に学んでいきたいと思います。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.9でのお話しより )


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■残す足跡は愛 / 矢木良雄

2024年02月24日 | Weblog

2023/10/7放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄です。

 今年の夏に北海道を旅行しました。旅行の最後に旭川市にある三浦綾子記念文学館を訪ねました。行かれた方もおありと思います。時間をかけてじっくり見て回りました。展示は時代ごとに作品が紹介されていて、そのお陰でゴチャゴチャになった頭の整理ができました。出版社の依頼を受けて書かれた作品や、またご主人の三浦光世さんの希望があって執筆した作品があったことを知りました。

 展示の中で、『続・氷点』に引用されたことばが印象に残りました。原文とは少し表現を変えてありますが、こんな感じです。
  「私たちが一生を終えて、この世に残すものは、生涯をかけて集めたものではなく生涯をかけて与えたものである」 

 出典はジェラール・シャンドリという方だそうです。三浦綾子さんはこのことばを知って、大切にメモに書き残しています。

 イエス・キリストの使徒パウロは、コリント人への手紙第一の13章、愛のことばが綴られていて有名な章ですが、その終わりに、
  「いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。愛を追い求めなさい」
 と書いています。

 パウロにとって最も大切なのは愛でした。神様の愛そして私たちの愛です。今の世の中で「愛」は使われすぎて、ありがたみも薄れました。「愛じゃ、何も買えないじゃん」といった感じです。
 しかし愛は不思議なもので、かき集めて溜めておくことができないのです。愛は注ぎ出すもの、使い尽くすもの、与え尽くすものです。イエス様の十字架は、そのクライマックスでした。すべてを私たちのために注ぎ出してくださったのです。

 三浦綾子さんが感銘を受けたのは、私たちが生きたしるしとして何を残せるかです。集めたものではなく、注ぎ出し与え続けたもの、それこそがこの世に残す私たちの足跡だと言うのです。それに徹することができたらと思います。

 一番すぐれているのは愛、それは愛だけが与え尽くすという性質を持っているからです。愛は私たちの間で様々に形を変えます。思い遣り、心遣い、優しさ、温かさ。今日もどこかで、誰かに愛を少しだけ表すことができたらと思います。 


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.7のお話しより )


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■台風の接近の中で / 矢木良雄

2024年02月23日 | Weblog

2023/10/6放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄です。
 9月、10月は台風のシーズンでもあります。最近の台風は荒っぽくて、大きな被害をまき散らしていきます。

 台風で思い出すのは、長く小学校教員を務められた児童文学者の灰谷健次郎さんです。子どもたちの詩を集めた作品もあります。その中に、小学5年生の笹尾進くんの詩「今は台風の真っ最中」が載せられています。
 こんな出だしです。
  「今は台風の真っ最中
  ぼくは台風が大好きだ
    男らしいから
  先生もきっと台風が好きだ
  風速40メートルがなんだってんだ」

 でも、強がっているすぐあとに、急に先生に手紙を書きたくなって、停電の中、ろうそくの明かりで手紙を書き始めます。今ごろ先生どうしているかなあ、と。

 強がってみてもやっぱりちょっと不安で心細いのです。それがちょっとひねって詩に表現されていて、心がほっこりします。

 新約聖書のマタイの福音書、その締めくくりに復活されたイエス様のことばが書かれています。
  「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます」

 福音書が書かれたのは紀元1世紀が終わろうとする頃です。地中海世界に広がった教会、そしてクリスチャンたち。宣教の拡大とともに困難な問題も重なってきます。何よりも当時の世界の統治者であったローマ帝国の圧迫・迫害はいよいよ勢いを増していきます。地域的な迫害や軋轢、衝突は日常茶飯事、どこにでもあったのです。息苦しい、暗さを増していく時代です。台風が近づきつつある、あるいは台風の真っ只中に置かれていた教会、クリスチャンたちでした。強がりは通用する世界ではありません。だからこそイエス様は語りかけてくださったのです。

 イエス様と寝食を共にした弟子たちは一人また一人と世を去って行きました。どれほど憧れても過ぎ去った福音書の時代に戻ることはできません。でもイエス様は約束してくださいます。「いつも、これからも、わたしはあなたがたとともにいます」

 今は、さまざまな意味で台風の接近を予感させる時代です。私たちも不安を感じたら、笹尾くんに倣って手紙を書いてみたいと思います。お祈りによって。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.6でのお話しより )


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■そこにある強き助け / 矢木良雄

2024年02月22日 | Weblog

2023/10/5放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄です。
 ふとしたとき、口をついて出る聖書のことばがあります。旧約聖書の詩篇46篇の「苦しむとき そこにある強き助け」です。宗教改革者マルティン・ルターがここから讃美歌を作っています。「神はわがやぐら」という題です。「苦しむとき そこにある強き助け」は、ルターを勇気づけたことばだったのです。

 私は年甲斐もなくロードバイクを趣味にしています。カーボンフレームの自転車にツンツンのパンツとピチピチのジャージを着て、ヘルメットをかぶって走っています。それでもサドルの下に小さな高齢者マーク、かつては枯れ葉マークと言われてデザインが変わりましたが、そのマークを付けて走っています。若いロードバイク・ライダーから煽られないようにする予防策です。まあ平地ならば時速30キロ前後で走りますが、坂道はからっきしダメ。後期高齢者の仲間入りですので当然なのですが、どんなにトレーニングしてもギアを軽いギアに付け替えても上り坂はやっぱりダメです。心拍数が170を越え、息も上がってゼイゼイ、人には絶対に見せられません。そのとき思い出すのがこの聖書のことばです。「苦しむとき そこにある強き助け」 最近は電動のママチャリ自転車が増えて、ゼイゼイ言っている横をスイスイと追い抜いていきます。これはショックです。

 さて、昔から親しまれた讃美歌に、「救い主イエスと」(聖歌590番)というのがあります。その2節の歌詞はこうなっています。「坂道に 強き御手を差し伸べ」
「御手」というのは神様の助けのことですけれども、自転車乗りには嬉しい讃美歌です。さすがに上り坂でペダルを漕ぎながら歌う余裕はありませんが、よくこの歌詞を思い出します。「坂道に 強き御手を差し伸べ」、そうしてくださる神様だ、と。

 この詩篇46篇には、「神はわれらとともにおられる」が繰り返し出てきます。神様は一緒にいてくださる、そういう確信から歌われた詩篇なのです。

 自転車でも山登りでも普段の生活でも、上り坂はやはりしんどいです。息も絶え絶えになります。心臓破りの坂があったら、ぜひこの詩篇を思い出してください。「苦しむとき そこにある強き助け」、そして、「神はわれらとともにおられる」です。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.5でのお話しより )


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■投獄が福音の前進に / 矢木良雄

2024年02月21日 | Weblog

2023/10/4放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄です。

 イエス・キリストの使徒パウロが こんなことばを書いています。
  「私の身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったことを知ってほしいのです」

 当時、パウロはローマの牢獄に捕らえられていました。手には鎖が、足にも足かせがはめられていました。24時間ローマ兵の監視の下に置かれ、かつてのように自由に伝道旅行に出かけることもできません。災難としか言いようがありません。しかし、パウロの理解は、こんなことさえもかえって福音の前進のために役立つ、というのです。

 数年前に会議があって山形県米沢市を訪ねました。実は米沢市は私の父の故郷(ふるさと)なのです。会議の後、山形の史跡巡りツアーに参加しました。その時、米沢市の郊外、北三原(ほくさんばら)にあるキリシタン殉教の遺跡を訪ねました。ただの原っぱに石碑と案内板が立っていました。ここで400年前に43人のキリシタンが処刑されたのです。
 当時、米沢藩は上杉家が治めていました。処刑されたのは藩主の信任の篤い重臣の甘糟(あまかす)右衛門とその一族42人です。処刑当日、甘糟家の人々は藩の役人たちに先導され、右衛門を先頭に女性や子どもたちも含め、北三原の処刑場に向かいます。沿道に集まった人々に家老が命じます。「ここにおられるのは罪人(ざいにん)ではない。高貴な志のために殉じようとされる方々である。土下座をしてお見送りするように」

 私の父は長く東京に住んでいましたが米沢市に深い思い入れがありました。「米沢、米沢」とよく口にしていました。キリシタン殉教の歴史を聞いて、父の故郷を誇る気持ちが少し分かったような気がします。徳川幕府の圧力があってもなお、甘糟一族をかばい続けた米沢藩主の上杉家、そして信仰に殉じた甘糟一族。何か自分の中にも同じDNAが流れているような気がして、ちょっと誇らしい気持ちになりました。

 身近な小さなことでも、私の身に起こったことを不幸や災難で終わらせてしまうのでなく、「かえって」と次に繋がるのだと信じていきたいと思います。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.4でのお話しより )


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■石を取り除ける / 矢木良雄

2024年02月20日 | Weblog

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄です。

 私はまもなく後期高齢者の仲間入りをします。この歳になって、いまだに大学受験の夢を見ることがあります。うまく行かなかったというのが理由なのですが、乗り越えられなかった人生のドン詰まり、そのトラウマが記憶に深く刻まれているのです。

 新約聖書のヨハネの福音書11章は、愛する弟を病で失った二人の姉たちが出ています。マルタとマリヤです。弟のラザロの病気は重くなる一方です。弟が危篤という知らせをすぐにイエス様に伝えます。でもイエス様は来てくださいませんでした。イエス様が来られたのは何と4日も経ってから。葬儀も終わり、埋葬も済んで悲しみに浸っているところにイエス様は来られたのです。

 ところが何とイエス様はおっしゃいます。
  「その墓石を取りのけなさい」

 姉のマルタは猛然と抗議します。 「イエス様。もう弟は臭くなっています。4日も経っているのですから」
そりゃそうです。すべてが手遅れ、今さらどうしようもない。取り返しの付かない弟の死という現実、これが姉たち2人の心を塞いでいた石でした。

 イエス様は続いてこう言われます。
  「信じるなら神の栄光を見る、とあなたに言ったではありませんか」

 トンネルの工事は大工事です。長いトンネルですと何年も何年も掘り続けます。工事をする人たちにすれば、トンネル工事は掘っても掘っても終わらないのです。でもトンネルは反対側からも掘られています。貫通式は感動的なものです。最後のダイナマイトが爆発すると、穴の向こうに光が見えます。
 今私たちが掘っている人生のトンネル、固い岩にぶち当たって跳ね返され、もう無理と思うかもしれません。もう終わったと感じるかもしれません。人生のドン詰まりです。でも神様は向こう側から掘り進めておられます。希望を失ってはならないのです。もしかしたら横の方から突然穴が開いて、まさに神様の栄光を目の当たりにするかもしれません。

 旧約聖書の詩篇42篇、43篇で繰り返されているのは、それは「神様には希望がある」ということばです。神様には希望があるのです。自分の心を重たい石で塞いでしまってはならないのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.3でのお話しより )


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■ガリラヤ湖の嵐 / 矢木良雄

2024年02月19日 | Weblog

2023/10/2放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄(よしお)です。
 10月に入りました。残暑も過ぎて、秋本番です。

 新約聖書のマタイの福音書8章に書かれているのですが、イエス・キリストの弟子たちがガリラヤ湖という湖で突然の嵐に巻き込まれ、恐ろしさに叫び出したことが書かれています。「イエス様、助けてください。私たちは死んでしまいます!」 恐怖にかられた彼らの絶望感が伝わってきます。

 同じ出来事がマルコの福音書の4章にもあります。こちらはちょっとすねた表現になっています。
  「イエス様。私たちが死んでもかまわないんですか?!」

 さて、私ならどっちを口にするか、ちょっと考えさせられる箇所です。

 大学生の頃、友人と東北旅行に行ったことがあります。10月の末でした。朝早く、十和田湖の湖で手漕ぎボートを借りて湖に出ました。湖に浮かぶ半島は見事な紅葉です。
 ところがです。何隻もの遊覧船が目覚めたように観光客が待っている波止場に向かって一斉に動き始めたのです。調子に乗って沖合まで出ていた私たちは遊覧船が立てる大波を右から左から受けることになりました。横波を食らったらひとたまりもなくひっくり返ってしまいます。近づく大波に舳先(へさき)を向けようと必死の格闘が続きました。どこまでも透き通る湖水をのぞき込みながら、水の冷たさに意識を失うのが先か溺れていくのが先か、どっちだろう、と本当に恐怖の体験でした。

 イエス様の弟子たちがガリラヤ湖で嵐に遭う場面を読む度に十和田湖の出来事を思い出します。実際に湖に出て見ると、机に向かって聖書を読んでいるのとは全く違う体験があります。これがリアルな人生です。

 私たちが、「イエス様。助けてください」と言うにしても、「私たちが死んでも構わないんですか?」と言うにしても、幸いなことにイエス様は弟子たちの舟に乗り込んでくださったのです。そして、「わたしだ。恐れることはない」と語りかけてくださいます。

 「人生の海の嵐に」(聖歌472番)という讃美歌があります。よく私たちの生涯は大海原を渡る航海に喩えられます。私たちの人生という舟にもイエス様が乗っていてくださいます。そして、「わたしだ。恐れることはない」と語りかけてくださいます。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.2でのお話しより )

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