2024/10/18放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 今週は福井 誠が担当しています。今日はその五日目。暦では「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」と色々と活動が楽しまれる季節です。聖書もじっくり読んでみたいところです。では昨日の続きで、「人間を取る漁師」と題してお話をします。新約聖書マタイの福音書4章19節をお読みします。
「イエスは彼らに言われた。『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。』」
マタイの福音書はこの4章後半から18章まで、イエスのガリラヤ宣教と呼ばれる期間に起こったエピソードを記録しています。イエスはイスラエルの土地をくまなく旅しましたが、マタイはその中でもイエスが北ガリラヤ地方で活躍していた時の記録に多くの紙面を費やしているのです。
どうしてだろう?と思います。実はこの北ガリラヤ地方は当時のユダヤの領主ヘロデ・アンティパスが本拠地としていた場所です。このヘロデ・アンティパスはイエスに洗礼を授けたバプテスマのヨハネを殺しています。イエスはそんなヘロデを恐れることなく、堂々と宣教活動をしたということなのでしょう。イエスはまことに神の子としての風格を示されたのです。そしてこの地で多くの弟子を呼び集められました。
当時の弟子たちは文字通り教師の後について教師と共に生活する中でその教えを吸収しました。
しかしイエスが期待されたのは漁師となることでした。与えられた魚を食べて喜んでいるのではなくて、自らの手で魚を釣ることができる人になることでした。つまり、イエスから聞いた教えをよく消化して、その教えを自分自身のものとして、実際に他の人にもイエスの教えを教えられるようになることです。
イエスは私たちにも同じように語り掛けていることに間違いはありません。イエスは後に、「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」(マタイ28章19節 )と言いました。これからマタイの福音書をさらに読み進み、これをよく理解するなら、私たちは単に慰められ励まされるどころか、人を救いに導く力をも身に付けるように整えられるのです。
( PBA制作「世の光」 2024.10.18放送でのお話しより )
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