2025/4/16放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
今週は、イエス・キリストが十字架につけられたことを覚える受難週です。
ゲツセマネの園で祈られたイエス様は、そこを立ち上がっていきました。
すると、イエス様をわずか銀貨30枚で裏切ったユダを先頭にユダヤの宗教指導者たちが兵隊を連れて、イエス様を逮捕するためにやってきたのです。
するとイエス様の弟子であるペテロは剣を抜き、大祭司のしもべに斬りかかりました。
するとイエス様は、「剣をもとに収めなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます。」とペテロをいさめたのです。
こうして真夜中の逮捕となりました。
そしてすぐにイエス様に対する審問が始まりました。ユダヤの指導者たちは次から次へと偽りの証人を呼び、証言させたのです。
しかし証言自体が偽りなので、だんだん辻褄が合わなくなってしまう訳ですよ。
そこで当時のユダヤ教のもっとも権威ある大祭司がイエス様に言いました。
「おまえは神の子キリストなのか、答えよ!」
するとイエス様は、「あなたの言ったとおりです」とお答えになりました。
その答えに大祭司は激怒しました。
「神への冒涜だ! これでもまだ証人が必要だというのかぁ! イエスは自分を『救い主だ、神の子だ』と言っている、神を冒涜しているんのだから死刑にあたる!!」と即刻結論を出したのです。
当時ユダはローマ帝国の支配下にありました。ですから死刑執行の権利はありませんでした。
しかし例外があって、自分たちの宗教に関する問題に限っては死刑が認められていたのです。
例えば、神殿の中には異邦人の立入禁止の場所がありました。もしそこに異邦人が立ち入ったら処刑できたのです。また神を冒涜する者、偽預言者、宗教上の罪を犯した者は、「石打ちの刑」にすることができたのです。
ですから「イエスは神を冒涜した」というなら、彼らは自分たちで即刻石打ちの刑にすることができたはずです。
ところがですね、彼らはイエス様を石打ちの刑にすることでは満足できないと考えたんでしょうね。
なぜなら、聖書には「木にかけられたものは呪われる」、こういうことばが出てくるんです。
つまり、イエスを十字架につけてしまえば呪われたものとなって、金輪際イエスを慕う者など起こらなくなるだろう、そう彼らは考えたのかも知れませんね。
そこで彼らはローマ総督ピラトのもとに連れて行って、ローマ帝国が行っている最もむごたらしい十字架刑をピラトに願い出たのです。
( PBA制作「世の光」 2025.4.16放送でのお話しより )
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