2021.11.6放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今週の箇所ではカペナウムという場所で悪霊につかれた人が出てきました。悪霊と訳されているダイモニアンということばは、人間を宿命づけ、縛りつけ、人生を諦めさせようとする力のことです。
私たちは時に自分の人生の難しい判断を誰かに委ねがちになることがあります。占いに頼るのもそうでしょう。私たちは人生に困っていますし、迷っています。それをしてはならないという判断をしてくれる人を求め、しても良いという権威を求めます。
そこにある問題は自分で考えないことです。なぜならそのほうが楽だからです。信仰もそうでしょう。もちろん聖書の専門家に助言をしてもらった方が楽かもしれません。しかし、それでは自由な信仰にならないことがあります。自由になるとは大人になるということです。誰かのことばのせいにすることなく自分のことばに責任を持って生きることです。
では、自分のことばとは何でしょうか。何よりそれは祈りのことばです。神様に向かって祈るあなたのことばはあなた自身の深いところにあることばでしょう。人にどう聞かれるだろうか心配をしないで良いあなたの内側から出ることばです。
イエス様の権威あることば、イエス様の内側から出てくることば、つまり聖書のことばに触れて生きるとき、私たちの内側からは祈りのことばが出てきます。
大切なことは、誰かに判断してもらうのではなく、占いに頼るのでもなく、あなたが祈って考えて決めるのです。祈って決める大人になるのです。
その際に大切にすべきことは、聖書全体の方向性から考えることのできる大人の信仰になることです。その意味では聖書通読は大切なことです。一旦、聖書全体をちゃんと読んでおくということです。誰かの勝手な思い込みや、自分の勝手な思い込みで作り上げてきた偽りの神でもなく、自分で聖書を確かめられるクリスチャンになることが大切なことです。
私は牧師として皆さんの相談に乗るとき、お聞きするのは「祈って決めましたか?」という問いです。もし祈って決めたなら全力で応援します。しかし、祈らずにダイモニアンの思いの中で決めたのなら「もう少しお祈りしましょう」と言うでしょう。なぜならその決断はあなたを自由にしないからです。
祈りながら神のことばに聴きながら、少しずつ私たちは聖書の権威によって自由に自分のことばを手に入れていくのです。
( PBA制作「世の光」2021.11.6放送でのお話しより )
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