2021/3/4放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
聖書には人々のドラマがたくさん詰まっています。昨日に続いてマルタ、マリアの姉妹を見てみましょう。
イエスの訪問を受けてマルタが忙しく接待している時、マリアはイエスの足元に座って話に聞き入っていました。
マルタは、なぜマリアは手伝わないのかと苛立ち、イエスに不満を言います。しかしイエスはこうおっしゃったのでした。
「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。マリアはその良いほうを選びました。それが彼女から取り上げられることはありません。」 ルカの福音書10章41節、42節
イエスはどういう意味でこうおっしゃったのでしょうか。まず、接待は大事ではないということではありません。もしそうならイエスはマルタにも座って聞くように勧めたはずです。それに、私たちが普段している様々な働きの大切さも、そして大変さもイエスはよくご存知です。
でもこの時マルタはイエスを接待していながら、イエスを喜ぶ心をなくしてしまっていました。大事な点を見失ってしまっていたのです。
ある意味、現代社会の関心はマルタのように「動くこと」なのかもしれません。行動し、結果が求められ、責任を果たせと言われ、評価されます、望んでも望まなくても。一方で、それができないこともあります。動けない自分がつらくて悲しみを抱えている人もいます。
けれども動くことだけが何より大切なのではないはずです。
この時マリアはイエスの語ることばを心から聞きたかったのです。みことばを求めていました。実はそれこそマリアの接待だったのだとも言えるでしょう。イエスを喜び、イエスと交わり、神の愛を受け取ること。それが彼女にとって何よりも必要なことだったのです。
そして聖書は私たちにも語りかけます。それはあなたにとってもどうしても必要なことなのですよ、と。
私たちもイエスと交わり、心の充電をして、主と共に今日一日を過ごしていきましょう。
( PBA制作「世の光」2021.3.4放送でのお話しより )
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