2021/8/23放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。継続は力なり。聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は、ペテロの手紙第一 4章2節から「地上で残された時」と題してメッセージをお伝えいたします。
「あなたがたが地上での残された時を、もはや人間の欲望にではなく、神のみこころに生きるようになるためです。」
この働きに就いて、もう16年になりますが、振り返って思い出深いことが一つあります。それはPBAラジオ牧師の集まりがあった時のことです。その日は羽鳥明先生が車椅子で参加しておられました。私はその時に初めて羽鳥明先生とお会いしたのですが、挨拶をしようと近づきましたら、先生から手を差し伸ばして手を握り、「メッセージを聴いています。ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。」と言われたのです。
普通の挨拶のようでありながら何か思いがけないことばをかけられたような気がして、心に残っていることです。そのことばの発し方、また手の握り方が、何か「本当に頼みましたよ。」という風に感じてきて、私は改めて自分はこの働きを神に託されているのだなあと思った記憶があります。何とも自分の例で申し訳ないのですが、ペテロが私たちに語っていることもそういうことでしょう。
ヨハネの福音書を読むと、ペテロ自身、イエス様から直接、宣教の働きを託されていることが分かりますね。「わたしの羊を飼いなさい。」と繰り返され、更に、ペテロが他の働き人のことを気にしていると、他の人はどうでも良いから「あなたは、わたしに従いなさい。」と、ペテロはイエスに直接、働きを託されるのです。そういう意味でペテロは自らの経験を通して、私たちにも神が託されている働きがあることを伝えているのですねえ。
神を信じ、新しい人生に踏み出したというのなら、もはやこれまでどおりの人生は歩まない。自分の欲望の赴くままではなく神のみこころを成し遂げる、そのような歩みを心がけたいものです。
では今日も、良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2021.8.23放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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