2022/2/19放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当の原田憲夫です。今日はご一緒に新約聖書コロサイ人への手紙が「新しい人」に呼びかける「感謝に溢れて神に向かって歌う」ことについて、思いをめぐらしたいと思います。3章16節をお読みします。
「キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、忠告し合い、詩と賛美と霊の歌により、感謝をもって心から神に向かって歌いなさい。」
この箇所は、「新しい人」すなわち救い主キリストを心に迎え、キリストの平和・キリストのことばが心に宿る人たちから溢れ出すのはただ感謝であり、それは心から神をほめたたえる歌だ、というのです。
ところで、紀元(AD)112年の古い手紙に驚くような内容が記されていました。小アジア、今のトルコの北西部で、黒海に面したミテニヤのローマ人総督プリニウスがローマ皇帝トラヤアヌスに送った報告書です。そこに当時のクリスチャンたちの様子が次のように書き記されていました。
「クリスチャンたちは一定の日のまだ日が昇る前に集まる習慣があった。神としてのキリストに賛美歌を歌い、いかなる悪行にも身をまかせないと誓う。欺瞞、盗み、姦淫から遠ざかり、約束を破らず、信頼を裏切らない。集会が終わると解散し、また食事をともにするために集まる。食事は普通の質素なものである。」
とあります。これはクリスチャンたちを弾圧し迫害した当事者の目に映ったクリスチャンたちの真実の姿でした。
すると、ある人はこう考えるかもしれません。「キリストを信じた結果が迫害ですか。苦難ですか。それなら信じない方が良いのではないですか? 」と。
しかし、事実は違いました。迫害下の中で、苦難の中で、詩と賛美と霊の歌により感謝を持って心から神に向かって歌い続けたのです。
十字架のキリストを通して、神様の愛と恵みによって、罪の奴隷状態から解放され、永遠のいのちをいただいて、きよい神様の光の中を歩む喜びの方が、迫害による苦しみよりもはるかに大きかったのです。
いかがでしょう。あなたも今日、たとえ苦難・試練の中にあっても、キリストを心に迎え、「新しい人」として感謝に溢れて心から神に向かって歌う日々を歩み始めませんか?
あなたの上に神様の祝福が豊かにありますように。
( PBA制作「世の光」 2022.2.19放送でのお話しより )
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