2020/1/18放送
世の光の時間です。羽鳥頼和です。
お正月に鏡餅を飾った方はあるでしょうか。鏡餅は穀物の神である歳神様へのお供えです。お供えとは神へのささげものです。日本人は仏壇にお花、お水、果物、お菓子などを供えたり、神棚にお米、お酒や榊の玉串を供えたりします。
さて聖書にも神へのささげ物について教えられている所があります。例えば旧約聖書のレビ記の1章から7章には、神へのささげ物について詳しく教えられています。今日はその中から特に、レビ記の3章と7章で教えられている神へのささげ物の一つである「交わりのいけにえ」についてお話しします。
「いけにえ」と呼ばれるのは、牛や羊または山羊を屠(ほふ)って神にささげるからです。大事なことは、そのささげ方は神が教えられたことであるということです。神が教えられた「交わりのいけにえ」のささげ方はこのようなことでした。
神に感謝したり、あるいは誓願を立てようとする人は、自分が神に受け入れられるために、傷のない家畜を祭司の所に持っていき、その頭に手を置く。そしてその家畜を屠る。祭司はその家畜の血を祭壇に振りかけ、その内蔵や脂肪を神へのささげ物として祭壇で焼いて煙にする。そのあと、いけにえの肉はささげた人とその家族がそこで食べることができる。
このようにささげ物の一部を神の前で食べることができるのが「交わりのいけにえ」の特色です。このささげ物の規定は、神が人と交わりを持つことを望んでおられる、という神の意思表明です。
新約聖書のヘブル人への手紙では、これらの神へのささげ物の規定のことを礼拝の規定と言っています。ささげ物の教えは礼拝の教えということができます。
新約聖書のローマ人への手紙12章1節はこのように教えています。
「兄弟たち、・・・あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。」
明日は日曜日です。神を礼拝するために、お近くのキリスト教会にいらしてください。
(PBA制作「世の光」 2020.1.18放送でのお話より )
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