世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道です。
三浦綾子さんの小説に、『広き迷路』という題のものがありますねえ、『広き迷路』。普通迷路というのは、狭くって、くねくねと曲がって人が迷ってしまうから迷路な訳ですけども、三浦さんは、いや狭い迷路じゃなくって、広い迷路があるんだ、とこう言っている訳なんですねえ。日本は今、まあ景気が今一つと言われていても、前から見ると全体は豊かになってきている訳ですし、働く健康と意志さえあればまず何とか食べるに事は欠かない。どんな仕事をしてでも食べていけるという時代ではありますよねえ。
で、教育を考えてみても、その気があれば高校・大学と進むことが出来て、そういう教育の面でも門戸が開かれていて、自由に学びをする事ができるというふうに、こうなってきている。
で、道徳の面で言うと、本当にもうどんなものかと思うような事ですけれども、例えば不倫ということばも多くの人は何の恥じらいもなくって、良心の咎めもなしにもう使ったりしていてですね、時にはそれが麗しいものであるかのようなそういうストーリーが横行してたりですね、本当にこうあらゆる面で自由を謳歌しながら生きることができているそういうふうな時代というふうに言われる訳です。
しかし、そういう中で、すべてが許されていると思うことが実はかえって自分の首を締め、新たな迷いを生じるようなことになっていないだろうか、というまさに広き迷路という事なんですねえ。
ところが聖書は、「狭い門から入りなさい、滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そしてそこから入っていく者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見い出す者は稀です。」と、これを言ったのは、イエス・キリストというお方ですよね。
この時期、狭い門というふうな事がよく言われる時期ではありますけども、それは、イエス・キリストというお方を通して初めて私たちは神の国に到達する事ができる真の幸せに到達する事ができる。なぜならば、ただ何か窮屈な道徳的な堅苦しさに縛られてという意味ではなくって、イエス・キリストを信ずる事によって罪赦されて、キリストが開いてくださった天への道を歩んでいく事ができる、この道を踏みはずさないで歩んでいく生活。それが大切なことなんだと教えている、その事をぜひ知っていただきたい。心からそう思ってやみません。
( PBA制作「世の光」2005.02.28放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかな。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
==== 三浦光世氏 講演会情報 ====
「綾子からのメッセージ」と題して
作家・三浦綾子さんの終生の伴侶 三浦光世氏 講演会
2005年 5月15日(日) 開場2:30 開演3:00
於 愛知県西春日井郡西春町 西春町文化勤労会館 大ホール
定員 650名
入場チケット 1500円(前売り1200円)
お問い合わせ 西春師勝キリスト教会
三浦光世氏講演会を実現させる会 代表 北澤
0568-23-0803