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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■弱い時にこそ強い /阿部頼義

2025年08月11日 | Weblog

2025/5/12放送

 「世の光」の時間です。私は神奈川県海老名市にあるグレースガーデンチャーチ牧師の阿部頼義です。今日は、「弱い時にこそ強い」というテーマで聖書からメッセージをお届けします。

 皆さんは、一生懸命努力しているのに、なかなか報われなかったり、いくら頑張ってもどうにもならないので諦めてしまったりするような経験はないでしょうか。私たちの人生の中では多かれ少なかれ、そのような挫折感を味わうことがあると思います。

 実は聖書の中にもそのような挫折を味わった人物がたくさん出てきます。そのうちの一人にパウロという人物がいます。彼は新約聖書の大半を書いた偉大な人物ですが、そんな彼でも挫折を経験しました。
 ある時は異教徒から攻撃を受けたり、またある時は身内であるはずの教会の内部から誹謗中傷されたりしました。そればかりでなく持病があり、健康面での弱さも感じていたのです。
 彼は何度も「健康な体にして欲しい」と祈りました。しかし神はパウロの祈りに対して、「私の力は、あなたが弱い時にこそ、あなたのうちに発揮されるんだ」と言われたのです。結局パウロの願いは答えられませんでした。
 しかしパウロにはある気づきが与えられました。それは「自分が弱くなればなるほど、そこに神の力が強く働くのだ」ということでした。パウロの中でパラダイムシフトが起こったのです。そしてパウロは名言を言います。「私は、私が弱い時にこそ強い。」 この時パウロは弱さをも強さだと捉えることができる知恵を得たのです。

 これは一般的にはなかなか受け入れられない考え方かもしれません。普通は弱さを克服し、強くならなければいけない、と言われると思います。
 しかし実際には、強くなりたいと願うその思いが自分を苦しめることがあるのです。
 だから聖書は、自分の力ではなく神の力に頼りなさい、と何度も言っています。
 神に信頼し、自分の弱さをも強さだと思えるとき、本来の自分の力が発揮できるようになるからなのです。

 もし今、自分の弱さを感じている人がいるなら、ぜひ神様に祈ってみてください。神様は皆さんの弱さのうちに働いてくださるからです。


    ( PBA制作「世の光」 2025.5.12放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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