2021/3/13放送
世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
この土曜日は、歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでみましょう。前回は配流キリシタンとの出会いによってキリスト信仰へと導かれた長尾八之門の信仰を見ました。今日はこの配流キリシタンたちの金沢での歩みを見てみましょう。
江戸時代の最後、慶応3年、1867年、隠れキリシタンとして神への信仰を守り続け、キリスト教信仰を表明した長崎の浦上村の村民たちが江戸幕府の指令により捕縛され、拷問を受けました。まもなく江戸幕府は瓦解しますが、キリスト教禁止政策を引き継いだ明治政府の手によって浦上のキリシタンたちは流罪とされ、金沢へも送られました。これが「浦上四番崩れ」と呼ばれる出来事でした。
金沢では、やってきた500名を超える浦上キリシタンも卯辰山の山中の牢屋に幽閉しました。飢餓と拷問の苦しみを受け命を落とす人も多かった浦上キリシタンたちの現状を見た一人の外国人が、その様子を英字新聞に告発しました。
その頃、欧米へ赴いていた遣欧使節団は、日本でのキリシタン弾圧が外交の障害となっていた重大さに驚き、本国に打電します。
それを契機に明治6年、キリシタン禁制は廃止され、259年ぶりに日本でのキリスト教信仰が公認されたのです。
1998年、金沢卯辰山の工事現場から身元不明の人骨40体が発見されました。それは浦上キリシタン死亡者の骨であるという可能性が極めて高いということが分かったのです。
激しい迫害の中にあっても信仰と希望を捨てなかった島流しにされたキリシタンたちの歩みが日本でのキリスト教公認の歩みとなり、長尾八之門を始め多くのキリスト教信者を生んでいったのです。
神の愛に生かされ、苦難を耐え忍ぶ人々の歩みを神さまは豊かに用いてくださったのです。
聖書のことば
「苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」
新約聖書 ローマ人への手紙 5章3節から5節
神の愛はあなたにも注がれています。失望に終わらない希望をあなたも受け取りませんか?
(PBA制作「世の光」 2021.3.13放送でのお話より )
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