2021.2.24放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。
「荒野で叫ぶ者の声」と呼ばれるヨハネという人が出てきます。彼は荒野に住んでおり、人々に、神に立ち帰るように、と悔い改めのメッセージを伝えた人でした。
悔い改めを迫る説教を語るということは、ヨハネもまた自分が悔い改めることなく語ることなどはできなかったでしょう。悔い改めのない人の語る悔い改めなど、どうして人々の心に届くでしょうか。ヨハネの周りには彼からバプテスマを受けようとして出てきた群衆が集まってきていました。その中には取税人も兵士もいた、とあります。もしヨハネの悔い改めを迫る説教がただ単に、死んだ後には永遠に燃えるさばきの火に投げ込まれるぞ、という脅しの説教であったら、群衆の心が揺さぶられたでしょうか。兵士などは反発したでしょう。しかしヨハネの語る悔い改めを迫るメッセージは人々の心に響いたのです。それはヨハネ自身が悔い改めの中に生きていたことに他なりません。
私たちもまた今日、人生の荒野と呼べる場所を持っています。荒れすさんだ日常です。人には見せることのない、人からは見られることなどないと思っている隠れた荒野です。悔い改めることのない荒野、神様のことばなど届かないと思っている荒野、やめることのできない罪、自己中心で優しくない愛のない荒野、当たり前のことができない人生の荒野、ヨハネはその人々の荒野が見えていました。
なぜならヨハネもまたそのような荒野を歩いたことがあるからでしょう。しかし荒野でこそヨハネは神と出会いました。荒野でこそ神のことばがヨハネに降ったのです。そして荒野で彼は神の救いを見たのです。
今日、私たちにもこのイエス・キリストの元へと戻ってくるように働きかけてくれた人がいるのではないかと思います。その人の生き方を見て、なぜこの人はこんな生き方ができるんだろうかと関心を持ってしまうような人です。神様は私たちのもとへ自分の心をまっすぐに神様に向くように整えてくれる人を送ってくださるのです。その人もまた必ず荒野を通ってきた人です。その人の語る生き方こそ私たちの心に届きます。このラジオ番組・世の光もまたそんな思いで作られています。
( PBA制作「世の光」2021.2.24放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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