2023/6/15放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当の巡回宣教使・原田憲夫です。今日は神の知恵・旧約聖書 箴言27章3節にご一緒に耳を傾けたいと思います。お読みします。
「石は重く、砂にも重みがある。しかし、愚か者の苛立ちはどちらよりも重い。」
今日の箴言は「あれっ?」と不思議に思いました。石と砂のあとに、さらに重いものとして「苛立ち」が出てきたからです。
身の回りに重いものはたくさんあります。10キロのお米一袋。25リットルの園芸用の土一袋。もっと軽いものもあるのに、わざわざ重いものを買い込みます。苛立つどころか、割安な上、その上に楽しいひと時が待っていると思うと、むしろ軽く感じられるのです。
今日の箴言は「苛立ち」に「愚か者」と添えています。ここで言う「愚か者」とは「冷静さに欠けている人」のことです。同じ箴言の17章27節にこうあります。
「ことばを控える人は知識を持つ者。霊において冷静な人は英知のある者。」
「冷静さ」が欠ける場面はしばしば心が疲れている時であったり余裕を無くした時ではないでしょうか。
2021年7月に行ったワクチン接種の会場でのことでした。車椅子のおばあさんを押していた女の人が、実の娘さんのようでしたが、突然大きな声をあげました。「なんでもっと早く言わないのよ、トイレ我慢してよ!」
広い会場に重い空気が漂いました。大きな声をあげた女の人のイライラした気持ちは自分に置き換えてみるといくらかわかります。ですから、「苛立ち」に対して「冷静さ」の大切さは、その通りです。ただ、私たち人間の感情や人間関係のもつれ、鬱積した疲労感は、なかなか面倒です。
では石よりも砂よりも、もっと重い苛立ち、心の重荷をどうしたら軽くできるのでしょう。
イエス・キリストが今日私たちに呼びかけている声をお聴きください。
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイ11:28)
キリストは私たちの心の重荷をすべて引き受け、十字架の上で取り除いてくださるのです。
いかがでしょう。あなたの苛立ち、心の重荷を救い主キリストにありのまま打ち明け、あなたの心の重荷を降ろしませんか? そしてあなたの町のキリスト教会を訪ねてみてください。新しいあなたの人生が、その道が開かれるでしょう。
( PBA制作「世の光」 2023.6.15放送でのお話しより )
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