♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神の知恵に聴く-4 箴言27の3 / 原田憲夫

2023年08月31日 | Weblog

2023/6/15放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当の巡回宣教使・原田憲夫です。今日は神の知恵・旧約聖書 箴言27章3節にご一緒に耳を傾けたいと思います。お読みします。
 「石は重く、砂にも重みがある。しかし、愚か者の苛立ちはどちらよりも重い。」

 今日の箴言は「あれっ?」と不思議に思いました。石と砂のあとに、さらに重いものとして「苛立ち」が出てきたからです。

 身の回りに重いものはたくさんあります。10キロのお米一袋。25リットルの園芸用の土一袋。もっと軽いものもあるのに、わざわざ重いものを買い込みます。苛立つどころか、割安な上、その上に楽しいひと時が待っていると思うと、むしろ軽く感じられるのです。

 今日の箴言は「苛立ち」に「愚か者」と添えています。ここで言う「愚か者」とは「冷静さに欠けている人」のことです。同じ箴言の17章27節にこうあります。
 「ことばを控える人は知識を持つ者。霊において冷静な人は英知のある者。」

 「冷静さ」が欠ける場面はしばしば心が疲れている時であったり余裕を無くした時ではないでしょうか。

 2021年7月に行ったワクチン接種の会場でのことでした。車椅子のおばあさんを押していた女の人が、実の娘さんのようでしたが、突然大きな声をあげました。「なんでもっと早く言わないのよ、トイレ我慢してよ!」
 広い会場に重い空気が漂いました。大きな声をあげた女の人のイライラした気持ちは自分に置き換えてみるといくらかわかります。ですから、「苛立ち」に対して「冷静さ」の大切さは、その通りです。ただ、私たち人間の感情や人間関係のもつれ、鬱積した疲労感は、なかなか面倒です。

 では石よりも砂よりも、もっと重い苛立ち、心の重荷をどうしたら軽くできるのでしょう。
 イエス・キリストが今日私たちに呼びかけている声をお聴きください。
  「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイ11:28)

 キリストは私たちの心の重荷をすべて引き受け、十字架の上で取り除いてくださるのです。

 いかがでしょう。あなたの苛立ち、心の重荷を救い主キリストにありのまま打ち明け、あなたの心の重荷を降ろしませんか? そしてあなたの町のキリスト教会を訪ねてみてください。新しいあなたの人生が、その道が開かれるでしょう。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.15放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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■神の知恵に聴く-3 箴言18の14 / 原田憲夫

2023年08月30日 | Weblog

2023/6/14放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当の原田憲夫です。私は今、「巡回宣教使」と呼ばれ、各地にキリストの良き知らせをお届けしています。

 今日は、神の知恵・旧約聖書 箴言18章14節にご一緒に耳を傾けたいと思います。お読みします。
  「人の霊は病苦も忍ぶ。しかし、打ちひしがれた霊はだれが担えるだろう。」

 この神の知恵・箴言は、この数年の間に予想だにしなかった新型コロナウイルスの感染症拡大や、ウクライナの悲惨な戦禍の状況と重なり、とても重く厳しく感じられます。たとえ重い病気の苦しみに耐えることができても、激しい精神的な打撃を受け深く沈んだ状態にある人を誰もどうすることもできないという過酷な現実です。

 確かに親や友人が助けの手を伸べてくれます。でも限りがあることをみんな知っているのです。「打ちひしがれた霊はだれが担えるのか」 しばらくの間、この問いかけが私の心に引っかかったままでした。

 けれども今、その答えがイエス・キリストが語られた一言にあることに気づかされています。
  「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです。」(マタイ5:4)

 キリストは、ここで悲しみを表す上で最も強いことばを用いています。抑えても抑えても涙が込み上げてくる深い悲しみを指すことばです。まさに「打ちひしがれた霊」、沈んだ心そのものです。ところが、キリストはその過酷な現実をも「幸いです」と結ぶのです。

 なぜでしょうか? それはキリストご自身が深い悲しみに沈んでいる人をご自分の愛の腕の中にしっかり受け止め、その目の涙をすべてぬぐい取ってくださるからです。

 そうです。キリストは、愛の神様を悲しませている私たちの罪のすべてを引き受け、十字架の上でご自分のいのちと引き換えにその罪を贖ってくださいました。私たちの病を負い、痛み悲しみをすべて担ってくださったのです。

 ですから不思議ですが、十字架のキリストを見上げ、このお方を心に迎えるとき、打ちひしがれ沈んだ心が、安らぎと喜びの心に取り替えられるのです。

 今日、キリストはこの十字架から私たちにあなたに呼びかけています。
  「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです。」

 さあ、救い主キリストを心に迎え、打ちひしがれた霊、沈んだ心をキリストに担っていただきましょう!


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.14放送でのお話しより )


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■神の知恵に聴く-2 箴言17:17 / 原田憲夫

2023年08月29日 | Weblog

2023/6/13放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当の巡回宣教使・原田憲夫です。今日は、「神の知恵」旧約聖書 箴言17章17節にご一緒に耳を傾けたいと思います。お読みします。
  「友はどんなときにも愛するもの。兄弟は苦難を分け合うために生まれる。」

 今日の箴言は「友はどんなときにも愛する…」と語りますが、すぐに「そんなの無理じゃ」という声が返ってきそうです。ところが、それでいて自分の期待と違う場面になると、「もうお前なんか親友でも何でもない! 絶交だ!」って口走る。
それは心のどこかで「友とはどんなときにも頼れる仲間」だと思っているからではないでしょうか。

 少し見方を変えてみます。例えば同じ学校に通っていても、あるいはご近所の人だからといっても「友」とは限りません。多くの場合、顔は知っていても「ただ通り過ぎて行く人」にすぎません。お互いの関係の距離が遠いのです。

 ところが違う学校から集まる活動サークルや遠くの郷里にはいわゆる苦楽を共にする仲間がいます。共に何かをしたり、考えたり、悩んだりする仲間です。お互いの関係の距離が近いんですよね。

 ずいぶん昔、ある新聞の投稿欄に一人の老人の文章が載りました。
 「冬の寒い朝、刑務所を出て、一人とぼとぼと道を歩いていた。すると、落ち葉でたき火をしていた女子高生たちに、『おじさん、あたっていかない』と、声を掛けられた。全く思い掛けないことばに、私は全身がふるえるほど感激し、ああ、新しく人生をやり直す力を与えられた。」
 女子高生たちがこの老人に声をかけた瞬間、「ただの通り過ぎて行く人」から「同じ暖をとる仲間」に変わったのです。関係の距離を縮めた一言でした。

 今日の神の知恵・箴言が語る「友」という原語・ヘブル語のルーツは「愛」だといいます。友は「愛する人」と切り離せないのです。実はこのことを身をもって現わされたお方が、罪のない救い主イエス・キリストです。

 そうです。キリストは心に闇、罪を抱えて苦しみ喘ぐ私たち人間を「友」と呼び、そして私たちの心の闇、罪をすべて引き受け、十字架の上でご自分のいのちを投げ出し、救いをもたらされました。天と地以上の関係の距離を、身をもって縮められたのです。

 あなたも今日、あなたを「友」と呼ぶ救い主イエス・キリストを心に迎えませんか? あなたの人生がきっと変わります。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.13放送でのお話しより )


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■神の知恵に聴く-1 箴言16:25 / 原田憲夫

2023年08月28日 | Weblog

2023/6/12放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当します原田憲夫です。私は今「巡回宣教使」と呼ばれ、各地にキリストの良き知らせをお届けしています。

 さて今日は、私が「神の知恵」と呼ぶ旧約聖書 箴言へ、皆様をご案内したいと思います。
 箴言16章25節をお読みします。
  「人の目にはまっすぐに見えるが、その終わりが死となる道がある。」

 今日この放送をお聴きくださっている方の中に、「道に迷った」経験のある方がいらっしゃるでしょうか。
 以前、私はある方を訪ねて、初めての土地に出かけました。まだ車にナビが付いてなかった頃ですが、住所からすぐにわかると自信がありました。ところが「あれっ、ここはさっき通ったぞ」と、同じ場所を二度も走っていたのです。
 
 今日の神の知恵・箴言はそんな私たちに、「あなたは大丈夫ですか?」と注意を促します。

 昔イザヤという預言者がこう語りました。
  「私たちはみな、羊のようにさまよい、それぞれ自分勝手な道に向かって行った。」(イザヤ53:6)
 つまり、私たちはみなこの羊と同じで、羊飼いに例えられる神様に背を向け、「メェーメェー」(銘々)自分勝手な道を行き、その結果、「いのちの道」から迷い出ていると言うのです。
 そして、この神様に背を向け道から外れた自分勝手な生き方を聖書は「罪」と呼んでいるのです。

 けれどもある方はこう思うかもしれません。「なに、私は大丈夫だ!」「余計なお世話だ!」

 そうでしょうか。道から迷い出た羊を待っているのは確実な「死」です。自分勝手な道に向かう人が行き着く先は滅びなのです。そんな私たちに預言者イザヤはさらにこう語ります。
  「しかし、主は私たちのすべての者の咎を彼に負わせた。」(イザヤ53:6)

 この「彼」とは救い主イエス・キリストです。神様は、死に至る道をさまよっている私たち人間を救うために救い主キリストをこの世に送られました。クリスマスですね。
 そしてキリストは私たちを死から、滅びから救い出し、永遠の救いを与えるために、私たちの罪、過ちのすべてをその身に引き受け、十字架の上でご自分のいのちをもって私たちの罪を贖われたのです。

 今日の神の知恵・箴言が、私たちあなたに語りかけています。
  「人の目にはまっすぐに見えるが、その終わりが死となる道がある。」

 あなたは大丈夫ですか? あなたも一度立ち止まってみてください。そして十字架のキリストを心に迎え、いのちに至る道を歩み始めてください。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.12放送でのお話しより )


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■あなたを救う事実 / 山本陽一郎

2023年08月26日 | Weblog

 2023/6/10放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 子どもの頃から私は図書館が大好きでした。毎日のように自転車をこいで通っていました。物語、図鑑、偉人伝、歴史、映画関連…。本を開くと、新しい世界との出会いがありました。

 では、これまで読んだ中で人生を変えた一冊は何か? 私にとってそれは聖書です。イエス・キリストがこの世界に私のために来てくださった。その事実が文字どおり私を生かし、救ってくれました。

 皆さんの中には、キリスト教への興味はあるけれど、信じるところまではいかないなぁという方もいらっしゃると思います。教会に行くようになったけれど、まだ迷っているという方もいるでしょう。

 実は、新約聖書の中にある「ルカの福音書」は、同じような思いを持っていた人に宛てて記された書物です。テオフィロという高い地位にいた人がイエス様について聞いていたのですが、どうも少し迷っていたのかもしれない。そこでルカが、よく知ることができるようにと、筋道を立てて書いたのが「ルカの福音書」です。冒頭にこうあります。

 「私も、すべてのことを初めから綿密に調べていますから、尊敬するテオフィロ様、あなたのために、順序立てて書いて差し上げるのがよいと思います。それによって、すでにお受けになった教えが確かであることを、あなたによく分かっていただきたいと思います。」 ルカの福音書 1章3、 4節

 たとえ素晴らしい話でも、裏付けが何も無いなら人生を支えるものとはなり得ません。しかしルカは「私たちが聞いたキリストについての話は空想話ではなく、確かな根拠のある事実です」と書きました。迷っていたテオフィロに必要だったもの、そして今生きている私たちに必要なことはイエス・キリストの出来事をきちんと知るということです。

 同じ福音書記者のヨハネはこのように述べています。
 「これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるためであり、また信じて、イエスの名によっていのちを得るためである。」 ヨハネの福音書20章31節

 聖書を読む。そのとき人生が変わります。あなたにもご自分の目で、耳で、心で、聖書のことばを味わってみていただきたいと思います。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.10放送でのお話しより )


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■砂の上と岩の上 / 山本陽一郎

2023年08月25日 | Weblog

2023/6/9放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 昨年、教会堂の屋根の改修工事をしました。工事中は毎朝職人さんがやってきて、ガンガンガンガン、ドルルルル…と作業をしてくれました。

 ところでイエス・キリストも大工だったことをご存知でしょうか。父のヨセフも大工だったという職人の家ですから、建築に関する知識とか、土台の重要性などは全部頭に入っていたことでしょう。

 そんなイエス様が家づくりのたとえ話をしました。二人の人が家を建てるのですね。一人は岩まで深く掘り下げて家を建てましたが、もう一人は土台を省いて砂の上に家を建てました。目に見える建物の部分はどちらも似ています。しかし、洪水が押し寄せ、嵐が来ると、大きな違いが現れます。岩の上に建てた家は大丈夫でしたが、砂の上の家はぺしゃんこに倒れてしまったのです。土台の違いが結果を分けたのです。

 では、土台とは具体的には何を意味しているのでしょうか。イエス・キリストはこう言っています。
  「ですから、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人にたとえることができます。……また、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行わない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな人にたとえることができます。」  マタイの福音書 7章24節と26節

 イエス・キリストのことばを聞いてそれを行うか。それとも聞いても行わないか。それが岩と砂の違いだというのです。聞くだけの人の土台は弱く崩れやすい。でも、聞いて実行する人は困難がやってきても崩れない。みことばにはそれだけの力がある、とイエス様は言われたのでした。

 現代の建築でも必ず基礎工事をし、最も重要な基盤を作ります。誰でもしっかりとした土台の上に建てた家で安心して暮らしたいと願うはずです。

 自分の人生の土台は、なおさら重要な選択です。ぜひ、神の愛のことばである聖書のことばを聞いてみてください。そして、聞くだけでなく実行してみてください。あなたを生かす確かな土台の上に人生を築いていただきたいと願っています。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.9放送でのお話しより )


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 ■それをここに持って来なさい / 山本陽一郎

2023年08月24日 | Weblog

2023/6/8放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 私が今奉仕している教会のルーツは、1950年代、戦後の焼け跡から日本が立ち上がっていった時代のアメリカ人宣教師たちの働きにあります。そのころ日本には戦争で親を失った子どもたちが多くいました。保護者のいない子どもたちもいました。そうした状況に胸を痛め、子どもたちを助けたいと考えた宣教師たちは、子どもたちのための施設を作り、彼らを引き取って育てたのです。何人もの宣教師たちと日本人の協力者が奉仕しました。あちこちの病院や施設が子どもを紹介してきたといいます。毎日毎日、100枚近くの布オムツを洗濯しては干す日々。本当に忙しく大変でしたが、一人も受け入れを断ることはなかったそうです。

 その当時奉仕されていた宣教師の先生からお話しを聞く機会がありました。「イエス様だったら、きっと子どもたちを受け入れたでしょう。だから私たちもそうしました。」 そう言って、先生が引用された聖書の箇所は、マタイの福音書19章14節でした。
 「しかし、イエスは言われた。『子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを邪魔してはいけません。天の御国はこのような者たちのものなのです。』」 

 また、「5000人の給食」と呼ばれる奇跡の出来事。群衆を前に、五つのパンと二匹の魚しかないと言う弟子たちに語られた、イエスのことばにも触れられました。
 マタイの福音書14章18節 「するとイエスは『それを、ここに持って来なさい』と言われた。」

 宣教師たちは、自分たちにできることをイエス様に信頼して本気で実行しようとしたのです。その心には、いつもイエス様の声が響いていたのでした。ただひたすらに目の前の魂に寄り添い、子どもたちと共に生活し、まことの神の愛を伝えました。その働きに続くように現在の教会が生み出され、今に至っています。

 どんなに小さな働きでも私たちが信頼してささげるなら、神は祝福し、豊かに用いてくださいます。私たちも自分にできることを心を込めてささげましょう。

 「それを、ここに持って来なさい」

 今日も、イエス・キリストの声は響いています。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.8放送でのお話しより )


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■しか? / 山本陽一郎

2023年08月23日 | Weblog

2023/6/7放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
  
 あるサーカスのゾウが杭に繋がれていました。本当は簡単に抜けるのですが、ゾウは決して逃げようとしません。子どもの頃、どれだけやっても逃げられなかったことを覚えていて、二度と挑戦しないのです。私たち人間にも、やる前から諦めてしまうことはないでしょうか。

 2000年前、イエス・キリストの話を聞きに集まった何千人もの群衆は、夕方になっても帰ろうとしませんでした。解散させて各自で食べ物を買わせましょう、と弟子たちは提案しますが、イエス様はおっしゃいます。「あなたがたがあの人たちに食べる物をあげなさい」。待って、無理過ぎますって!

 マタイの福音書14章17節 「弟子たちは言った。『ここには五つのパンと二匹の魚しかありません。』」

 確かに食べ物はある。でも、弟子たちの目には「これしかない」と見えたのです。あなたにも、現実に圧倒されて、やる前から無理だと思い込んだり、自分より多く持っている人を見て妬んだりした経験はありませんか?

 同じ出来事を記したヨハネの福音書6章9節には、弟子のこんなことばが記されています。
  「ここに、大麦のパン五つと、魚二匹を持っている少年がいます。でも、こんなに大勢の人々では、それが何になるでしょう。」
 五つのパンと二匹の魚を差し出したのは少年でした。この子は、これ「しか」とは思っていません。使い物にならないとは思わず、まっすぐに「どうぞ、ぼくのお弁当を使ってください!」と差し出したのでしょう。

 大事なことは、「どれだけ多く持っているか」ではなく、「持っているものをどうするか」です。

 この時、イエス様は少年のささげたお弁当を用いてみんなを満腹にしてあげる奇跡を行われました。少年のお弁当は無くなったのではなく、何万倍にも増し加えられ、豊かに用いられたのです。

 ちっぽけに見えても、それは自分が判断することではありません。だってイエス様があなたの手にあるものを、そして、あなたご自身を用いようとしておられるのですから。

 「しか」は考えず、「どうぞ、使ってください」で良いのです。その時、きっと、あなたも神の働きのために豊かに用いられます。

 あなたの手には何がありますか? あなたにしかできないことがきっとあるはずです。それをイエス様のところへ持っていきましょう。


 ( PBA制作「世の光」 2023.7放送でのお話しより )


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 ■はじめに神が / 山本陽一郎

2023年08月22日 | Weblog

2023/6/6放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 世界中で最も売れている本をご存知ですか? それは聖書です。とてつもない発行部数で、ギネス記録に認定されているくらいです。また、世界で最も多く翻訳された本でもあります。

 一方で、「聖書って、とっつきにくい」「自分には関係ない」と思う方もいるでしょう。でもページをめくってみると、ことばも内容も意外なほど読みやすいんです。「無人島に本を1冊だけ持っていくなら?」という質問に、日本や世界の多くの著名人たちが「聖書」と答えています。聖書には救いのための知恵、人生を支えるメッセージが詰まっていますから、ぜひ読んでください。

 ところで、その聖書の初めの一行は、こういうことばです。
   「はじめに神が天と地を創造された。」  旧約聖書 創世記1章1節

 すごいなあと思うのは、聖書は「神はいるのか、いないのか」というところから始まるのではない。最初からいきなり、「はじめに神が天と地を創造された。」と始まるんですね。「いるに決まっているでしょ!」ということです。そして、この世界も私たちも無意味ではなく、意味あるものとして神が創造されたということが語られているのです。

 大先輩の牧師が若い頃、田舎で伝道をしていました。よく話を聞いてくれるおじいさんに聖書の神様を信じてくださいと勧めたところ、「ありがたい話だが、わしは日本人だから外国の神様は結構じゃ」と言われたそうです。そこで牧師は太陽を指して、「あの太陽、日本のものですか? アメリカのものですか?」と聞きました。
 一体何を言い出すのやらという顔をしながら、「世界に一つだけの太陽を日本のものとかアメリカのものとか言ったらおかしいわい」と おじいさん。「そのとおりです。最高のお方、天地を造られたただ一人の神様を、日本の神様、外国の神様というのは変ですよね」。
 もっともだと思ったおじいさんは教会に通うようになったそうです。そして、天と地を創造され私たちの救いのためにイエス・キリストを送ってくださったまことの神を信じる人になりました。

 この世界はたまたまできたのではない。私たちも偶然に生きているのではない。ただ一人のまことの神が大切に造ってくださったのです。それをまずあなたに知ってほしいと神様は願っておられるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.6放送でのお話しより )


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 ■あなたに分かってほしい / 山本陽一郎

2023年08月21日 | Weblog

2023/6/5放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 明治時代のキリスト教思想家内村鑑三はこう語りました。「日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。日本に欠けているのは『生きた確信』である。真理そのものを愛する『情熱』である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。」(『東京独立雑誌』)
 
 今この国は物質的な面では明らかに豊かになりました。しかし120年前に内村が言ったような「生きた確信」は得られたのか。依然として「真理を愛する情熱」も「無限の歓喜と満足」も欠乏してはいないでしょうか。

 次にご紹介するのは紀元60年代にヨーロッパ地中海地方で書かれた文章です。「尊敬するテオフィロ様、あなたのために、順序立てて書いて差し上げるのがよいと思います。それによって、すでにお受けになった教えが確かであることを、あなたによく分かっていただきたいと思います。」

 実はこれ、新約聖書「ルカの福音書」の冒頭の部分なんです。そう、ルカがテオフィロという高い地位にいた人物のために記した書物こそが、今私たちが読める「ルカの福音書」なのです。テオフィロは、すでにキリストについて基本的なことを聞いていました。でも、まだ心が揺れていた。だからルカは確かな根拠があるこの福音をよく分かってほしいという一心で書いたんですね。

 同時に、この「ルカの福音書」は、当時繁栄していたギリシヤ・ローマ文明の中で霊的な必要を覚えていた多くの人々に読まれました。現代の日本社会も物質的には豊かな一方で、多くの人が閉塞感や生きづらさを感じています。何が欠けているのか分からないまま人は飢え渇いているのです。

 そんな中でルカはイエス・キリストと出会いました。それはルカの人生を変えました。生きた確信、情熱、救いの喜びをルカは知りました。だから「あなたによく分かっていただきたい」と書かずにいられなかったのです。

 「あなた」とはテオフィロであり、そして今を生きるあなたのことでもあります。あなたにもキリストをよく分かっていただきたいのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.6.5放送でのお話しより )


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