2022/5/30放送
「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
今の世は、やり直すことの難しい時代です。コロナ禍で多くの人が苦しんでいます。また、国が滅びてしまったとき、国を再び建て直すことも、とても難しいことです。
今日は、イスラエルの国と人々の復興について語られている旧約聖書のエズラ記からお話しします。
イスラエルは1947年にユダヤ人の独立国家となることができましたが、それ以前にも滅亡から復興したことがありました。それは今から2560年ほど前のことです。バビロンに滅ぼされたイスラエルはその70年後、ペルシャの王によって解放されて国の復興に取り組むことになりました。
ところが、なかなか復興が進まない中で人々の信仰は堕落してしまいました。その原因は、宗教指導者である祭司やレビ人までもが異教の神々を信じる外国の女性たちと結婚をしてしまっていたことでした。この結婚は以前から神が厳しく禁じていたことでした。
指導者であるエズラは信仰の堕落を厳しく叱りました。すると大人から子どもまで多くの人々がエズラのところにやって来ました。そして激しく悲しみ、自分たちの不信仰を悔いて神に謝りました。そして彼らは、異教の神々を信じる妻と子どもたちを追い出すことを決断しました。聖書には、異教の神々を信じる女性と結婚した人々の名簿が記録されています。
しかし彼らは彼女たちを完全に追い出すことができなかったようです。しかし、イスラエルの民は滅びませんでした。神が悔い改めた彼らをあわれんでくださったのです。
イスラエルは後にローマ帝国に支配されてしまいますが、聖書はその時代に救い主キリストによって神の国が実現することを教えています。
聖書から私たちに分かることは、救われるために必要なことは悔い改めることであり、信仰の復興も国の復興も本当の救いも、実現してくださるのは憐れみ深い神であるということです。
( PBA制作「世の光」 2022.5.30放送でのお話しより )
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******
このサイトは URL名として http://yonohikari.biblica.info が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。