♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■救いをもたらす悔い改め / 羽鳥頼和

2022年10月31日 | Weblog

2022/5/30放送

「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。

 今の世は、やり直すことの難しい時代です。コロナ禍で多くの人が苦しんでいます。また、国が滅びてしまったとき、国を再び建て直すことも、とても難しいことです。
 今日は、イスラエルの国と人々の復興について語られている旧約聖書のエズラ記からお話しします。

 イスラエルは1947年にユダヤ人の独立国家となることができましたが、それ以前にも滅亡から復興したことがありました。それは今から2560年ほど前のことです。バビロンに滅ぼされたイスラエルはその70年後、ペルシャの王によって解放されて国の復興に取り組むことになりました。

 ところが、なかなか復興が進まない中で人々の信仰は堕落してしまいました。その原因は、宗教指導者である祭司やレビ人までもが異教の神々を信じる外国の女性たちと結婚をしてしまっていたことでした。この結婚は以前から神が厳しく禁じていたことでした。

 指導者であるエズラは信仰の堕落を厳しく叱りました。すると大人から子どもまで多くの人々がエズラのところにやって来ました。そして激しく悲しみ、自分たちの不信仰を悔いて神に謝りました。そして彼らは、異教の神々を信じる妻と子どもたちを追い出すことを決断しました。聖書には、異教の神々を信じる女性と結婚した人々の名簿が記録されています。

 しかし彼らは彼女たちを完全に追い出すことができなかったようです。しかし、イスラエルの民は滅びませんでした。神が悔い改めた彼らをあわれんでくださったのです。

 イスラエルは後にローマ帝国に支配されてしまいますが、聖書はその時代に救い主キリストによって神の国が実現することを教えています。

 聖書から私たちに分かることは、救われるために必要なことは悔い改めることであり、信仰の復興も国の復興も本当の救いも、実現してくださるのは憐れみ深い神であるということです。


    ( PBA制作「世の光」 2022.5.30放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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■輝く人生を / 山本陽一郎

2022年10月29日 | Weblog

2022/5/28放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 今からおよそ130年前、男女15名の宣教師が横浜に上陸しました。北米から来た彼らはほとんどが20代で、最年少は18歳の女性でした。上陸すると、飛騨、伊豆、房総、アイヌ人地域など、当時まだキリストの教えが伝えられていなかった人々のもとへ伝道に行きました。多くの困難に遭い、迫害を受けました。病死した人もいます。それでも、その文字通り命がけの伝道によって各地にクリスチャンと教会が生まれていきました。

 イエス・キリストはゲネサレの湖で漁師だったシモン・ペテロに「今から後、あなたは人間を捕るようになるのです。」と言われました。ルカの福音書5章に記されています。 シモンはイエスの弟子となり、やがて初代教会のリーダーとなっていきました。

 あの15名の若い宣教師たちもキリストの福音という網を下ろし、人間を捕る漁師になったのです。そして、私自身もイエスに招かれて、今こうして牧師として奉仕しています。自分の計画には全くなかった人生です。苦労もあります。でも、こんな私が人々のため、神様のために奉仕できるなんて、何と幸いなことだろうかと思います。イエス様と出会って救われ、変えられ、用いていただけるのですから。

 SNSを見ると、美味しそうなスイーツや花の写真が載っていますね。上手な写真は、撮影する角度や光、構図など、見せ方がよく考えられています。私たち人間も似たところがあって、一人ひとりが持っている良さがいっぱいに引き出される輝き方、生き方があると思うのです。

 それを誰よりもよくご存じなのはイエス様です。私たち一人ひとりを最もよく生かし、引き出しを開け、それを輝かせ、用いてくださいます。

 「これから後」とイエス様は言われました。今までとは違います。全く新しい人生が始まります。人がイエス様に従っていくとき、人生が本当の意味で輝き始めます。その人の人生をとおして、神の素晴らしいみわざが現されるのです。


    ( PBA制作「世の光」 2022.5.28放送でのお話しより )


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■新しいストーリー / 山本陽一郎

2022年10月28日 | Weblog

2022/5/27放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 一期一会、人生を変える出会いがあります。今から約二千年前、漁師だったシモン・ペテロはイエス・キリストに出会いました。彼はそこからイエス・キリストの弟子として生きていくことになりました。それはシモンには「偶然」のように思えたかもしれません。しかしイエス・キリストのほうは初めから彼を知っておられ、彼をお選びになったのです。

 今日もご一緒に新約聖書ルカの福音書5章に記されている出来事を見てみましょう。

 イエス様のことばに従い大漁の奇跡を体験したシモンは、「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから。」と言ってひれ伏しました。それまで「先生」と呼んでいたのが、神に対する呼び方「主よ」に変わっています。シモンは、神と神のことばの力に触れて、自分の罪深さを認識したのでしょう。

 ひれ伏す彼にイエス様は語りかけられました。
 「恐れることはない。今から後、あなたは人間を捕るようになるのです。」
      (ルカの福音書5章10節)

 一体、人間を捕るとはどういうことなのでしょうか。印象的なたとえですね。これは、シモンがこれから、この世界という漁場に漕ぎ出し、福音の網を下ろして人々をイエス様のもとへ導く人になっていくということです。イエス様はシモンをご自分の弟子として招かれたのです。魚を捕る漁師から人間を捕る漁師へ。

 人がイエス・キリストに従って行く時、新しいストーリーが始まります。神は人を用いられます。それはシモンだけの話ではなく、私たち一人一人のストーリーでもあるのです。

 新しい働きを前に期待で胸を膨らませ、情熱を宿す人もいる。けれども一方で、恐れや戸惑いも感じやすいものです。緊張する方もいるでしょう。そんな時に思い出したい大事なことは、その心の中も含めて、私のすべてを知っておられるイエス様が私を招いてくださったということです。

 「恐れることはない。」

 私たちが今は知らない神の大きなご計画があります。新しいストーリーが用意されています。深みに漕ぎ出し、私たちも用いていただきましょう。


    ( PBA制作「世の光」 2022.5.27放送でのお話しより )


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■深みに漕ぎ出せ / 山本陽一郎

2022年10月27日 | Weblog

2022/5/26放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 イエス・キリストは湖の岸辺で漁師のシモン・ペテロに言われました。

 「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい。」
           ルカの福音書5章4節

 そのことばにシモンたちが従ってみると、網が破れそうなほどたくさんの魚が捕れました。昨夜(ゆうべ)、漁師の彼らが徹夜で働いても何一つ捕れなかったのに、イエスのことばに従ってみたら信じられないほどの大漁です。シモンはこの時、この方のことばにどれほど大きな力があるのかを知ったのでした。人がもし神のことばに耳を傾けるなら、必ずその心に、その生き方に、変化が起こります。

 今の教会で牧師として奉仕してきてもうすぐ20年になります。多くの方と出会い、教会でご一緒に歩んできました。その中で確信させられていることがあります。
 それは、人は神のことばと神の愛によって変えられる、ということです。ギスギスしていた心に平安が与えられ、気力を失っていた心に癒しと希望が与えられ、人と人との間に赦しが与えられてきました。シモンのようにみんなが漁師をしているわけではなく、年齢も生い立ちも性格も職業も家庭環境も様々です。けれども、神のことばを聞いて、キリストのことばに従って、まさに深みに漕ぎ出すとき、神の素晴らしい出来事が起こっていくのです。

 神のことばの力、生きている神様がそこにおられることに触れたこの出来事は、シモンのその後の人生を変えました。彼は少し前まで、自分たちはこれからもここで漁師として生きていくと思っていたはずです。しかし神様は別の計画を用意しておられました。おそらく本人が1ミリも予想していなかった神の子イエス・キリストの弟子として生きていくことになったのです。イエス様とともに生きる。それは素晴らしい人生でした。

 「深みに漕ぎ出して網を下ろしなさい」

 今日も神のことばは私たちに響いてきます。声をかけてくださるお方がイエス様なら、信じて深みに漕ぎ出してみましょう。ご自分の愛を示し、いつもともに歩んでくださるイエス様が、私にもあなたにも、素晴らしいことを見せてくださいます。


    ( PBA制作「世の光」 2022.5.26放送でのお話しより )


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■「でも、おことばですから」 / 山本陽一郎

2022年10月26日 | Weblog

2022/5/25放送

「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。 

 今から約二千年前、パレスチナのゲネサレ湖の岸辺は群衆で溢れていました。みんなが聞いていたのはイエス・キリストの話でした。

 そのそばで、漁師だったシモン・ペテロは仲間たちと網を洗っていました。夜を徹して働いたのですが、魚が全く捕れず、疲れていたことでしょう。

 ところがその時、イエス様はシモンに言われたのです。

 「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい。」 
             ルカの福音書5章4節

 この場面、もしあなただったらどう反応されるでしょうか。くどいようですがシモンたちは漁師です。この湖は彼らの職場で熟知しています。それでも昨夜(ゆうべ)は捕れなかった。「漁師の私に指図をなさるのですか?」とか、「今、網を下ろしてもあまり成果はないと思いますけどー」などと思ったとしても無理はないと思うのです。

 ところが聖書にはこう書かれています。

 「すると、シモンが答えた。『先生。私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう。』そして、そのとおりにすると、おびただしい数の魚が入り、網が破れそうになった。」
       ルカの福音書5章5節、6節

 祝福の原則がここにあります。それは神のことばにシンプルに従うことです。
このことは、人がロボットのように何も考えず、ただ言われたとおりに従えばいいのだということではありません。それぞれ考えや経験、知識があるのは大切なことです。シモンも、昨夜徹夜で働きましたけど何も捕れなかったんです、と言っていますよね。イエス様はそれを分かっておられるし、私たちの苦労や思いを受け止めてくださるお方です。

 けれども、そこで終わるのではなく神のことばに耳を傾けなさい、とイエス様は私たちを招いておられるのです。

 優先するのは自分の方法か、それとも神様の方法か。「無理です、やりません」と答えるか、「でも、おことばですから」とやってみるか。網を下ろし、祝福を受け取っていきましょう。

    ( PBA制作「世の光」 2022.5.25放送でのお話しより )


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■ベテル / 山本陽一郎

2022年10月25日 | Weblog

2022/5/24放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 旧約聖書の創世記にヤコブという人が登場します。双子の兄エサウに命を狙われて、孤独な逃亡者となりました。人里離れた場所で野宿をし、石を枕にして眠ったヤコブは夢を見ます。

 天から地に向かって一つの梯子が掛けられていて、そこを天使たちが上り下(お)りしているのです。不思議な夢です。その中で彼はこんな神様の声を聞きました。

 「わたしは、あなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしは、あなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫に与える。」
 「見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」
       創世記28章13節、15節

 神がともにいてくださり将来を与えるという約束。この約束がどれほどヤコブを力づけたことでしょうか。どんなに感動したことでしょうか。彼は目覚めるとこう言いました。
 「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」
      (創世記28章16節)

 ヤコブは幼い頃から、祖父や父の信じた神について聞いていました。しかし、今、初めて個人的に神を信じ体験したのです。そして、その場所を「ベテル」と呼びました。「神の家」という意味です。

 私たちの教会は以前、創立からの教会堂が老朽化し、別の土地に新しい会堂を建てる必要に迫られていました。しかし多くの困難があり、なかなか計画は前進しませんでした。でも、そんな中で教えられたんです。何よりも必要なのは心を合わせて神に祈ることだと。みんなで輪になって、草だけの何も建っていない土地に立って祈り続けました。すると、不思議と教会に一致が生まれ、計画が進んでいったのです。

 私たちはその祈り会を「ベテル祈祷会」と名付けました。神がこの場所におられる。私たちとともにおられる。まさにあの日のヤコブが経験したように、私たちも改めて神様に出会ったのです。

 やがてみんなで祈った土地に新しい会堂が完成しました。神様は今ここに生きておられ、今、私たちとともにいてくださるという現実を教えていただいたのです。


    ( PBA制作「世の光」 2022.5.24放送でのお話しより )


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■向かい風 / 山本陽一郎

2022年10月24日 | Weblog

2022/5/23放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。

 私たちの人生は山あり谷あり。時には強い向かい風が吹き付けてくることもあります。
 私は3月に子どもの中学校の卒業式に出ましたが、卒業生も先生も語っていたのは、やはり感染症の影響によって学校生活は当初思い描いていたものから変わったということでした。けれども、その中で生徒たちは結束力を強め、発想を変え、新しい形で様々な挑戦を続けてきました。逆境の中で得られた大切なものもたくさんあった。それを証ししてくれた生徒たちの姿に感動しました。

 さて、旧約聖書にエサウとヤコブという双子の兄弟が登場してきます。弟のヤコブは、まさに強烈な向かい風を人生の中で体験した人でした。

 「ヤコブはべエル・シェバを出て、ハランへと向かった。」 創世記28章10節のことばです。

 長子の権利という神の特別な祝福を手に入れたかったヤコブは、自分の父を騙し、兄を出し抜いてそれを掴み取りにいきました。ところがエサウの恨みを買ってしまい、命を狙われたヤコブは一人で逃げます。向かったのは母の故郷ハラン。距離にして700km以上です。東京から青森、熊本から京都が、同じくらいでしょうか。そんな長い道のりを、ヤコブは一人ぼっちで旅しなければならなかったのです。

 けれども、この時間こそヤコブの人生における新しいページの始まりでした。自分を守っていた様々なものを剥ぎとられた彼は、逆境の中で自分自身と向き合います。そして、何より神様ご自身と出会っていくのです。試練を経験し、取り扱われ、神とともに生きていくヤコブの姿は多くの励ましやヒントを与えてくれます。

 小林陵侑選手がオリンピックで金メダルをとったスキーのジャンプ競技。実は、向かい風が吹いているほど遠くへ飛べるのをご存知でしょうか。スキーの板と選手を上に向かって押し上げるのは追い風ではなく向かい風なのです。

 今の逆境が役に立つ日がきっと来るはずです。神様を見上げながら、大きく飛べるように祈り求めていきましょう。

    ( PBA制作「世の光」 2022.5.23放送でのお話しより )


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■ ルカの福音書-100  わたしの心だ。きよくなれ / 大嶋重徳

2022年10月22日 | Weblog

2022/5/21放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。

 5章に出てくる重い皮膚病を癒やされた人にイエス様は言われました。「祭司のところに行って、自分を見せなさい。そして人々へのあかしのため、あなたのきよめの供え物をしなさい。」

 「祭司のところに行って、自分を見せなさい。」とは、癒やされた宣言をしてもらいなさい、という意味です。祭司が「もうこの人はきよいんだ」という宣言をしたならば、もう誰も彼を「穢れている」とは言ってはいけない。そして、もう「穢れている」と自分で自分のことを言わないで良い宣言を祭司がしてくれる。「あかしのためのきよめの供え物をする」というのは、隠れるように生きていた人生から人前に出ていくことのできる人生の始まりを意味しています。

 聖書に出てくる洗礼を受けるということもこのようなものです。もう私たちは自分の人生を「私は穢れている。穢れている。」と言わなくて良いんです。神さまの側の宣言が注がれたからです。キリストのきよさを身にまとった宣言を受けたからです。新しい人生の始まりがここからあります。神の心とともに生きる人生の始まりです。

 ある時、私が「聖書が語っている結婚を学ぼう」という、そういう夫婦セミナーに参加しました。すると講師の方が、「あなたは天国で何をしていると思いますか? 夫婦で考えなさい。」という質問がされました。すると妻がじーっと考えていた上で、「あなたは天国で子どもたちに絵本を書いているんじゃない? 」と言ってくれたんですね。へーっ、と思いながら「どうして?」って聞くと、「あなたはほっといても考え事をずっとしてるでしょ。何か物語を考えてる気がするの。」 その時ハッっとしました。

 私が小学校の頃、いじめられて一人で帰って来たあの帰り道、空想しながら自分を癒やし、物語を作りながら自分を守ってきました。あの空想の中で培ってきたことばが、今、説教者として人々の心に絵が浮かぶようなことばの選択ができるようになってきたのだと思ったんです。嬉しい思いがしました。

 「わたしの心だ。きよくなれ」 私たちの人生の歪んでしまっているものをイエス様は、イエス様の心に触れさせて、「きよくなれ」と言ってくださる。「このまま汚(けが)れて歪んでいってはいけない。」

 まっすぐに神の心に近づけてくださる神の計画があるのです。イエス様は今日も私たちのために祈ってくださる。「わたしの心だ」と。

 私たちもイエス様に祈っていきたいと思います。


    ( PBA制作「世の光」 2022.5.21放送でのお話しより )


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■ルカの福音書-99  神は触れてくださる / 大嶋重徳

2022年10月21日 | Weblog

2022/5/20放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。

 重い皮膚病を患った男性がイエス様に癒してほしいとひれ伏して願い出ました。すると、イエス様は手を伸ばして彼に触り、「わたしの心だ。きよくなれ」と言われました。するとすぐにツァラアトが消えたのです。

 ひれ伏していた彼は自分の身体に触れてくれる手の温もりを感じました。誰も触ってくれる人などいない。家族でも直接触ってはこない。イエス様は社会的、宗教的な掟を破られました。彼に触り、彼の心に触れられたんです。「触る」というのは存在の全肯定です。古い戒めなどものともせずに魂に寄り添われるキリスト。誰にどう言われるかなど関係がない。彼は自分をそのままで受け入れてくださる方に出会ったんです。そして、聞こえてきました。「私の心だ。」

 この人は神の心に触れたんです。神の心は暖かかった。優しい手のぬくもりでした。

 この人は神に聞きました。「お心でしたら」「あなたが望まれるのであれば」 すると、神の心は「あなたの望んでいるように、私も望む。きよくなれ。」

 私たちは「私の願いは、神様のみ心とはかけ離れているはずだ」と思い込みやすいところがあるかも知れません。しかし、彼の願いを私の願いと同じだと言ってくださるイエス様がいるんです。それならば、私たちは願わないと望まないと神の心は分からないでしょう。祈らないと分からないんです。そして、祈ったら分かる。「ああ。神様も願っていてくださったのか。」「この願いを願い続けていて良いのだと」と。祈り求めたからこそ、神の願いも神の心も知っていけるんです。

 私たちは今日、ツァラアトではなくとも何かしら穢れていると言わざるを得ない自分の過去や自分の弱さがあるでしょう。人前に出ていけないような忘れ去りたい罪があります。自分で自分を愛せず、自分の過去を自分で否定してしまう。

 しかしイエス様はおっしゃるのです。「あなたを誰にも汚れているなど言わせない。自分で自分のことを穢れているなんて言ってまわる人生など生きていかなくて良い。これが神の心だ。」 

 皆さんにもこの神の心と出会って欲しいんです。この神の心があなたに今触れている。このぬくもりを感じて欲しい。「あなたは穢れてなどいない。私があなたを守る。」これが神の心です。

    ( PBA制作「世の光」 2022.5.20放送でのお話しより )


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■ルカの福音書-98  もっと祈っていい / 大嶋重徳

2022年10月20日 | Weblog

2022/5/19放送

「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。ツァラアトという重い皮膚病にかかった人が出てきます。彼は自分の病気のために、イエス様にまるで挑発するような祈りをしました。


 旧約聖書にある詩篇には、どれだけ生々しい祈りが溢れているでしょうか。敵が滅びるように、と露骨に祈る祈りがあります。呪いのような祈り、神様への不満をぶちまけるような祈りすらあります。「神様。これでは困ります。このままではどうしてもあなたの愛が見えなくなってしまうんです。」 それが「神のことば」として聖書に記されている。この神様の度量の深さを思います。

 つまり、神ご自身が望んでおられるんです。「もっと神を求めて欲しい。もっとわたしに願って欲しい。」 そして私たちは祈ってよいんです。「あなたは神様でしょう? どうぞ神様らしく振る舞ってください。なぜこんな力に世界を委ねておられるのですか。あなたが手を出し、介入してくださらなければ世の中は良くならないでしょう。」 ひれ伏して祈るんです。この社会が変わるように、戦争が起こらないように、戦争を止めてください、と諦めないで祈るんです。「祈ったところで変わらない」という聞き分けの良い諦めなどではなく、神様が祈りを聞き、立ち上がり、この祈りに答えようと祈りながら歩き進めてくださる姿を思い描き、祈りたいと思います。

 私は牧師になってから、かつての祈りより私の祈りは生々しくなりました。露骨に祈ります。「神様、水曜日と日曜日の朝は必ず雨をやませてください。教会の礼拝に、祈祷会に歩いてこられる高齢の方々が安心して来られるようにしてください。」 夏には「あまりにも神様、暑い日が続きます。誰一人この暑さで体が参ってしまわないように守ってください。」 癌になられた男性には、ためらうことなく、腫瘍のある部分に手を置いて祈ります。「神様、聖書に『義人の祈りは病む人を回復させます』とあります。私はどこをどう見ても義人ではありません。しかしこの手の先にある腫瘍をどうか取り除いてください。驚くほど効果のある治療方法と出会わせてください。神様、あの人が元気じゃないと困ります。まだまだ一緒にやりたいことがあるんです。」

 私は癒やしにおいて、神秘主義者といわれようが、聖書の語るように癒やしてくださる神を信じています。
 
 あなたは今、何を神に訴え出るように導かれているでしょうか。あなたの祈りを神は待っておられます。

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