2021/2/20放送送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「千人隊長」という題でお話ししましょう。
ローマの千人隊長は千人の兵士を束ねる指導者です。彼の下には十人の百人隊長がいました。今日はローマの千人隊長クラウディウス・リシアの話です。使徒の働き23章の続きです。
さて、パウロの暗殺計画の報告を千人隊長は聞きました。すると彼は直ちに百人隊長二人を呼んで命令しました。「歩兵200名、騎馬兵70名、槍兵200名をカイサリヤに向けて出発できるように今夜9時までに用意せよ。また、囚人パウロを乗せるための馬を用意して、 彼をローマ総督フェリックスの元へ無事に連れて行け。」
囚人パウロは生まれつきローマ市民ですから、ローマ法によって正当な裁判を受けさせるためにユダヤ人たちの暗殺計画から守り護送するためでした。
さらに千人隊長はローマ総督フェリクス宛に手紙を添えたのです。「陰謀が計画されているとの報告がありましたので、私はとりあえず彼を閣下のもとにお送りすることにし、訴える者たちには閣下の前で彼に対して申し立てをするようにと命じておきました。」
ローマの千人隊長クラウディウス・リシアという人物は千人の兵士を束ねるリーダーですから権力を持っていました。しかし同時に権威を備えていたのです。権威ある人とは尊敬でき、信頼できる人のことです。囚人パウロも彼を尊敬していたようですね。権力のある人は権威を持たなくてはなりません。しかししばしば、権力は持っていますが権威のないリーダーや指導者たちがいます。権力と権威は倒すためではなく人々を築き上げるためのものなのです。
聖書のことばです。
「そういうわけで、離れていてこれらのことを書いているのは、私が行ったときに、主が私に授けてくださった権威を用いて、厳しい処置をとらなくてもすむようになるためです。この権威が私に与えられたのは、建てるためであって、倒すためではありません。」
コリント人への手紙第二 13章10節
(PBA制作「世の光」2021.2.20放送でのお話より )
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