goo blog サービス終了のお知らせ 

 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■キリストのことばとパウロ / 羽鳥頼和

2016年08月20日 | Weblog
2016/8/20放送


 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。
 今日はユダヤ人から訴えられ裁判を受けることになったパウロについてお話しします。
 パウロはカイザリヤで総督ペリクスから裁判を受けました。しかしペリクスはすぐに判決を出さず、裁判を延期し続けました。結局パウロは2年間も牢屋に入れられることになったのです。

 さて2年後にペリクスに替わってフェストが総督に赴任しました。彼は就任するとすぐにパウロの裁判を始めたのです。有能で真面目なフェストが調査すると、この裁判の論点が十字架で死んだイエスの復活のことであることが分りました。綿密な調査をしたフェストはパウロが死罪に当たることは何もしていないと確信したのです。そこへフェストはパウロにエルサレムで自分が裁判を行うことを提案します。フェストはパウロを無罪にしようと考えました。しかしパウロはローマでの裁判を希望しました(使徒 25章11節参照)。

 どうしてパウロはわざわざい異国のローマでの裁判を希望したのでしょう。パウロは2年間も放っておかれて怒っていたのでしょうか? そうではありません。パウロにとってこの2年間は新しい働きのための準備の期間でした。キリストに信頼しキリストのことばに従う準備をしていたのです。

 2年前、パウロは反発する人々に殺されそうになったところをローマ軍の兵士に助けられ、それで裁判を受けることになりました。実は助けられたその夜、キリストがパウロに現れてこう言われたのです。「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない。」(使徒 23章11節)

 2年間、パウロはこのキリストのことばを忘れず祈っていたのでしょう。そしてフェストのことばを聞いた時、キリストのことばを思い出し、勇気を出して「ローマで裁判を受けさせてください」と申し出たのです。こうしてローマへの道が開かれ、キリストの福音が世界に広がっていくことになるのです。

 パウロはキリストのことばを聞き、それに従う人生を送りました。パウロはコロサイの人たちにも、「キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせなさい」(コロサイ 3章16節)、と勧めています。私たちもキリストのことばを聞き、そして勇気をいただいてキリストのことばに従う歩みをさせていただきましょう。

 明日は日曜日です。キリストのことばを聞くためにお近くのキリスト教会にぜひいらしてください。

 (PBA制作「世の光」 2016.8.20放送でのお話より )
 
***

このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。。携帯からもこのURLでどうぞ。

***

東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

***



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする