♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■モーセのしゅうと (その2) / 板倉邦雄

2016年01月13日 | Weblog
2016/1/13放送

世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「モーセのしゅうとエテロ その2」をお話ししましょう。

 知恵のある人生の先輩がいるということは私たちにとって何と幸いなことでしょうか。

 さて、モーセのしゅうとエテロが妻と子どもたちを連れてきた明くる日でした。モーセは座って人々の問題に解決を与えていました。人々は朝から集まり、自分たちの番が来るのを待って、夕方までモーセの周りに立っていたのです。

 その様子を見ていたエテロはモーセに言いました。「あなたが人々にしていることは何ですか。」

 モーセはしゅうとに言いました。「人々が神様にお伺いを立てるために私の所に来るからです。私は相互の間をさばいて、神様の定めと判決を知らせるのです。」

 モーセのしゅうとはモーセに言いました。「あなたのしていることは良くないでしょう。あなたもあなたと一緒にいる人々も必ず疲れ果ててしまうでしょう。このことはあなたに重過ぎるから、一人でするのは無理です。そこで私はあなたに助言します。どうか神様があなたと共にいますように。あなたは人々のために神の前にいて問題や事件を神様に述べてください。そしてすべての国民の中から有能な人で神様を畏れ誠実で不義の利得を憎む人を選び、その人を国民の上に立たせて千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長としなさい。普段は彼らに人々を裁かせ、大事件はすべてあなたの所に持ってこさせ、小さな事件は全て彼らに任せなさい。こうしてあなた自身を身軽にし、あなたと共にいる長たちに荷を負わせなさい。あなたがもしこのことを実行し、神様も良しとされるなら、あなたは耐える事ができ、この国民もまた皆安らかに家へ帰ることができるでしょう。」

 モーセはしゅうとの知恵深いことばに従い、言われたように実行しました。知恵は天の神様から来るものです。そして知恵深い人は主なる神様を畏れ敬う人に与えられるのではないでしょうか。

 聖書のことばです。
 「あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。 」ヤコブの手紙 1章 5節 口語訳聖書

 (PBA制作「世の光」2016.1.13放送でのお話より )

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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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■邪悪な時代のしるし/板倉邦雄

2016年01月13日 | Weblog
2016/1/13放送

 今日は「邪悪な時代のしるし」という題でお話ししましょう。

 「今の時代は邪悪な時代である。邪悪な時代はしるしを求める。」とイエス様はおっしゃいまして、ヨナのしるしを話してくれました。ルカの福音書の11章(29節)です。

 さて、ヨナのしるしとは当時のユダヤ人にはすぐに分りました。ヨナはアッシリヤ帝国の侵略から祖国を守った預言者でした。紀元前7世紀前半、ヨナは神様の命令を受けて遠いアッシリヤ帝国の都ニネベへ行くように神様から命じられました。

 ニネベの都へ行って、「外国への侵略行為をやめるように。もしやめなければニネベの都は滅びる。」と述べ伝えるように言われました。

 ところがヨナはニネベに行くのを拒んだのです。彼は船に乗って逃げる途中、海に投げ込まれてしまいました。そして大きな魚に食べられ飲み込まれてしまったのです。ヨナは三日三晩、大きな魚のお腹の中にいました。ヨナはお祈りし、悔い改めてニネベに行くのです。魚の胃液で溶けた異様な顔や姿で神様のことばを述べ伝えました。するとニネベの人々は王様から下々に至るまでヨナの宣教によって悔い改め、外国への侵略を止めたのです。これをヨナのしるしあるいはヨナの奇蹟として人々の間で伝えられてきました。

 イエス様はこのヨナのしるしの出来事を話されたのは、今の時代は邪悪な時代であって邪悪な時代になればなるほど人々はしるしや奇跡を求めたがるものだと言われたのです。しかし今の邪悪な時代にあっても、ヨナのしるし、ヨナの示してくれるサインしか与えられていない、とイエス様は言われたのです。

 そのヨナの示してくれたサインとは、神のことばを聞いて悔い改めて信じて従うということの幸いでした。そしてイエス様はこう結論なさいました。「ヨナがニネベの人々に対してしるしになったように、人の子であるわたしもこの邪悪な時代に対してしるしとなるであろう。見よ、ヨナに勝る者がここにいる。」

 これはイエス・キリストがヨナのように、十字架で死なれて三日目によみがえるというサイン・しるしを言っているのです。

 さて、翻って、今の21世紀の時代も邪悪な時代です。しるしや奇跡を求める時代ではないでしょうか。私たちをアッと言わせるパフォーマンスが求られる時代です。しかしいつの時代においても大切なことは何でしょうか。それはしるしや奇跡ではありません。自分の罪と過ちを悔い改め、神の独り子であるイエス・キリストのことばを信じて従って生きることではないでしょうか。

 (PBA制作「さわやか世の光」2016.1.13放送でのお話より )

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