♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■謙遜さから学ぶ知恵と富 / 岩井基雄

2016年01月15日 | Weblog
2016/1/15放送


 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。今日も旧約聖書に登場するヤコブの人生について学んでみたいと思います。

 彼は神様によって内側から変えられた人でした。ヤコブはおじラバンによって騙され、14年を超える年月、このおじに仕えることになってしまいました。それまで人を押しのけて祝福を奪い続けてきたヤコブでしたから、誰かから騙されるという経験はこの自分の姿を客観的に見るそして知る機会となったのかもしれませんね。自分を騙したラバンに14年間も忠実に仕えたヤコブは任せられていた羊や山羊たちの世話をも誠実に続け、おじの家に富や祝福をもたらしました。誰かに痛みを与えられると、私たちはいつか仕返しをしたいと考えてしまいやすいですが、ヤコブは神様からの取扱いを受けていたのですね。

 甥のヤコブの忠実な奉仕を喜んだラバンはヤコブに「望む報酬は何か」と尋ねた時、ヤコブは当時弱い存在だとされていた種類の山羊や羊だけをまとめます。ヤコブは誰が見ても不利な条件を自分に課したのです。しかし神様はそのことをも祝福に変えてくださいました。神様はヤコブが山羊や羊の品種改良に成功するように導かれ、その弱いと言われていた羊を強くし、増やしてくださったのです。神様はヤコブを富ませ、彼の人生の歩みをも祝福してくださいました。

 聖書にはこう書かれています。
 「こうして弱いのはラバンのものとなり、強いのはヤコブのものとなった。それで、この人は大いに富み、多くの群れと、男女の奴隷、およびらくだと、ろばとを持つようになった。」 旧約聖書 創世記 30章42節、43節

 神様は時に私たちに知恵を与え富をゆだねられます。しかし、どんなことも背後にあって働かれるのは全能者である神様です。そしてこのお方によって導かれるとき、私たちはどんな境遇や状況をも感謝を持って受け入れ、そのすべてを恵みと祝福に変えてくださる神様に信頼して歩み続けることができるのです。

 聖書のことば
 「主に信頼して善を行なえ。地に住み、誠実を養え。主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。」 旧約聖書 詩篇37篇 3節から5節

 神様に依り頼み、どんな時にも誠実に歩むものとさせていただきましょう。

(PBA制作「世の光」2016.1.15放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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