♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神がしんがりとなられる / 福井 誠

2016年01月07日 | Weblog
2016/1/7放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「神がしんがりとなられる」です。
 それではイザヤ書52章12節から読んでみましょう。
 「あなたがたは、あわてて出なくてもよい。逃げるようにして去らなくてもよい。主があなたがたの前に進み、イスラエルの神が、あなたがたのしんがりとなられるからだ。

 聖書には読み方があると思いますね。やはり歴史書や預言書はその背景をよく理解することが大切です。預言者のイザヤの頭には先のように語った時、イスラエルが戦争に敗れ捕虜として連れ去られた具体的なイメージがあったのでしょう。エルサレムがバビロンに攻められて焼野原となり、ユダヤ人はその惨劇にただ悲しみへたりこむしかありませんでした。しかも悲しみに沈む余裕もなく急きたてられるように、更に捕虜として遠い異国の地に連れ去られていくのです。戦争に負けたが故に彼らは何の値踏みもされずにただの奴隷としてひったてられていく惨めさを味わいました。

 しかしたとえそんな出来事が起こったとしても、神との絆は断たれることはなく、神はもう一度彼らを救い出してくださる、と語っているのですね。そして「エルサレムの廃墟がやがてもう一度再建され、イスラエルが喜びの声を上げる時が来る。そのようにイスラエルを導きイスラエルが解放されるために神がしんがりとなって守られる時が来る。」と預言するのです。

 この預言はやがて歴史的な事実となり、エルサレムは一度バビロンという国に滅ぼされますが、ペルシャの時代に祖国を再建することになります。なぜ神様はそのようにされるのか、それは神が救いの神であることを知るためである、とイザヤは続けて言います。神を認めず神に従わなかったイスラエルは、自業自得で自らの滅びを刈り取る歴史を歩みましたが、それでも神を認め神に叫び求めた時に彼らは奴隷の苦しみから救い出されました。それは苦難にある私たちに対する希望を与えるためのメッセージです。私たちは自分の愚かさのゆえに人生に失敗したと思うことがあるものですが、そこで悔い改めて神を呼び求めるならば、神は私たちを救う神となってくださることを決して忘れてはならないのです。

(PBA制作「世の光」2016.1.7放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

 

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