♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■未来を見つめて / 関根弘興

2016年01月04日 | Weblog
2016/1/4放送


 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。
 
 人生には二つの見方があると言われます。一つは過去を基準にして今を見るという見方です。過去を振り返って、昔は良かった、昔は悪かった、だから今の人生はこうだああだという、こういう見方ですね。もう一つは未来というものを見ながら今を見るという見方です。これは新約聖書の多くの手紙を書いたパウロという人の見方でもありました。彼はエペソ人への手紙の中で、イエス・キリストにある者はみなキリストと共に生かされ、よみがえらされ、天の所に座す者とされたのだ、と記しています。(※) つまりパウロは、永遠のの将来の約束をしっかりと見つめて、その約束に根差して今という毎日をキリストと共に生きてことができるのだ、それがクリスチャンとしての生涯なんだと記しているんですねえ。

 人生にはいろんなことが起こってきます。楽しいこともあれば苦しいこともありますよね。多くの人は、ちょっと悪いことが起こると、過去を振り返って、あああの時あんな事をしたからバチが当たったんじゃないかとか、私の熱心さや信仰が足りなかったからこのことが起こったのかもしれない、などと否定的に考えることがあります。しかし聖書は神様を愛し生きる一人ひとりのためには悲しみや困難さえもすべてを働かせ益としてくださるのだと約束しているのです。そういう聖書の約束に支えられて私たちは未来を見つめ今を生きることができるんですね。

 また新約聖書のヤコブの手紙1章の2節(から4節)という所には、「私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります。」 こう記されています。私たちが経験する困難や試練は、あなたを落ち込ませ失望させるためにあるのではなく、私たちに忍耐を教え、私たちを謙遜な者へと成長させるためにあるのだと教えているんです。

 新約聖書の使徒の働きを読んでも、当時たくさんの困難や迫害がありました。どう見てもマイナスとしか見えないようなものが、次から次へとプラスに変えられて、結局多くの町に福音が伝えられていったのです。万事を働かせくださる神様を信頼し、歩んでいきましょう。

 ※ エペソ人への手紙 2章5節、6節 「 罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、 ----あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです。---- キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました。」

 (PBA制作「世の光」2016.1.4放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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