♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■主の祈り - 46 / 大嶋重徳

2016年01月19日 | Weblog
2016/1/19放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。

 聖書にはイエス・キリストが私たちに教えてくださった主の祈りという祈りがあります。主の祈りは「我らを試みにあわせず悪より救い出だし給え」と祈ります。

 試みにあわないように助けてください、と祈りるようにイエス様はおっしゃいました。この祈りは、私は弱くてだめですから、と神様の懐に逃げ込むことができる祈りです。事実そのように助けていただかなければならない弱さを私たちは持っています。しかし私たちはなかなか試みにあうと弱くてだめだと認めることができません。

 なぜ弱さを認めることができないのでしょうか。自分は神様抜きで生きていける、そう言う強い人間なのだと言いたい弱さを持っているからです。この祈りは自分の弱さを神様に知っていただく祈りなのです。

 「悪より救い出だし給え」ということばは直訳すると、「悪しき者から助けてください」という意味です。この場合の悪とは抽象的な悪全般ではありません。具体的なあの悪、この悪という悪の持つ一つ一つです。私たちはイエス様が再びいらっしゃって、すべての悪から完全に勝利してくださるまで世界に満ちている悪意に傷つけられてしまうことがあります。

 更に世界に満ちる悪だけではありません。自分の内側の中の悪の問題も深刻です。私たちは自分の人生を振り返るとどうしてあんな馬鹿なことをやってしまったんだろうと後悔することがあるのではないでしょうか。悪しき者にぐらりと足元をすくわれてきた歩みをもっていると思います。思いがけないひどいことばを口にしたり、やってはいけないと思うことに手を出してしまったりする。ほんの気晴らし程度に始めたことがもう取り返しのつかない悪習慣になってしまっている。そんなつもりではなく口にした小さな陰口がある人の人生を取り返しのつかない状況に追い込んでしまったことがある。私たちの弱さは悪の力の虜になってしまっているのです。この自分の弱さをきちんと認めることからのみ始めることが祈りの姿勢の中には必要なのです。この祈りは自分の中にある悪に目を背けずに、「助けてください」と祈る悔い改めから生まれる祈りです。ここに自分の悪を認め、神に助けを求めるへりくだった祈りの扉が開くのです。

  ( PBA制作「世の光」2016.1.19放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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