♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■主の祈り-44  /  大嶋重徳

2016年01月05日 | Weblog
2016/1/5放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

聖書にはイエス・キリストが私たちに教えてくださった主の祈りという祈りがあります。主の祈りは「我らを試みにあわせず悪より救い出したまえ」ということばで祈ります。

 ではこの祈りは何を祈っているのでしょうか。それは、「神様。試みや試練にあわせないでください。悪からお助けください。」という意味です。助けてください!という悲鳴にも似た叫びを祈りとしなさいと教えられているのです。私たちは祈りにおいて悲鳴をあげて良いのです。助けてください!という祈りは自分の弱さを認めると言うことです。誘惑に遭う時、試練に遭う時、弱くて自分では立てませんと認めることです。もしかするとそのような祈りをいつも私はしていますという方がおられるかもしれません。

 しかし一方で、もしかすると私たちは祈りにおいても自分の弱さを本気で認めたがらないということがあるのではないでしょうか。昔からキリスト者はいろんな非難の声を聞いてきました。信仰を持つなど弱い者がすることだ、そんな声を聞くと私たちは、「いや信仰とは逃げ場所じゃないんです、信仰とはむしろ弱さから打って出るように力強いものです。」と言います。確かにこれも正しい言い方かもしれませんが、信仰に逃げこむ弱さを一所懸命に打ち消し、弱いと思われることを嫌だと思っている面もあるのかもしれません。

 しかしこの祈りは私たちは弱さをきちんと認めて、助けてください!と祈るようにと命じているのです。私がある時、疲れ切って教会の祈祷会に行きました。牧師に、「大嶋さん、疲れてますねえ。」と言われました。「はい。いろいろと大変な問題があって。」 すると牧師が、「もう少し神様を信頼したらどうですか?」と言ったのです。助けてくださいと祈らない自分がそこにいました。私たちが祈らない領域を持っているなら、そこにこそ自分の力を信じたい領域があり、そこにこそ祈りの声をあげなさいと神様がお語りになっているのです。皆さんが神様に、助けてください!と自分で祈らない領域とはどのような領域でしょうか。家族のことでしょうか、仕事のことでしょうか、あるいは将来のことでしょうか。私たちは「試みにあわせないでください」と祈りながら大胆にすべてのことを祈りたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2016.1.5放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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