♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■苦難の中で神を見上げる / 岩井基雄

2013年10月04日 | Weblog
2013/10/4放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。今日もご一緒に旧約聖書の詩篇を味わいましょう。今日は詩篇74篇12節です。

 「確かに、神は、昔から私の王、地上のただ中で、救いのわざを行なわれる方です。

 ダビデ王時代の音楽家の「アサフによるマスキール」という表題がつけられています。このマスキールという意味は教訓的な内容の詩篇という理解もあるようです。この詩篇74篇の背景には、イスラエルがバビロンに征服され、エルサレムの神殿が破壊され、周囲の国々から嘲笑されているという状況がありました。この詩篇には、その状況を招いたのはイスラエルの民の不従順の罪であることを認めながらも、神の約束に訴えて赦しと回復を求める呻きのような祈りが描かれています。

 アサフは苦難の中でも神が不思議な救いのみわざを行われる方だと詠っています。神に信頼して歩む者は神の真実さと愛を信じて救いを持ち望み、自分の心の呻きをそのまま表現することができるのです。苦しみをことばに表すだけでも、人は心に安らぎを得ます。それは真実なそして愛なる神様への祈りとなるとき、そこには限りない平安と救いが与えられるです。

 アサフはこう続けています。
 「どうか、契約に目を留めてください。地の暗い所には暴虐が横行していますから。しいたげられる者が卑しめられて帰ることがなく、悩む者、貧しい者が御名をほめたたえますように。」 20節、21節

 自分たちの罪や愚かさを神の前に認めながら、神様の愛と憐れみにすがります。愚かな者をも憐れみ守られる神様の愛の契約を思い出して欲しいと求めているのですね。それは勝手な祈りかもしれませんが、神はその祈りを聞き、彼らに脱出の道と平安を与えられました。不思議な導きの中にあって、バビロンがペルシャによって滅ぼされ、イスラエルの民は約束の地カナンの地へと戻ることとなるからです。どんな状況や苦難の中にあっても信頼し、より頼む神を知っていることは何と大きな支えでしょうか。そしてこの神様は私たちの現実の歴史の中に介入してくださり、恵みと祝福をお与えになることができるのです。

 (PBA制作「世の光」2013.10.4放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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