♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ダビデは心の中で言った / 福井 誠

2013年10月03日 | Weblog
2013/10/3放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「ダビデは心の中で言った」です。それでは第一サムエル記27章1節から読んでみましょう。

 ダビデは心の中で言った。「私はいつか、いまに、サウルの手によって滅ぼされるだろう。ペリシテ人の地にのがれるよりほかに道はない。 ・・・」

 先週は信仰を持つことの祝福をお話ししました。難しい状況の中で神の守りの中に信頼し、平安の内に心が守られる祝福があることをお話ししました。それは不思議な経験ですが永続的に続くものでもありません。むしろ神に信頼し心守られていく経験は繰り返しであり積み重ねられることなのです。

 ですから私たちが一旦神を見上げることをやめて心の中で自問自答し始めると、すぐにそこに迷いや不安が生じることになります。

 ダビデもそうでした。ダビデは心の中であれこれ考え始め、最初に持っていた平安を失い、合理的に物事を解決しようとします。 ・・・やはりあの時サウルを殺しておけば良かった。このまま行けば自分は絶対やられてしまう。そうだもう敵陣のペリシテの国に逃れるほかはない。・・・  彼は敵の王様に保護を求めるのです。確かにサウルはダビデ王を追うことを諦めました。ダビデは解放されます。

 しかしそれはまがい物の平和でした。ダビデは生きのびるために敵の部族をひそかに略奪し、ばれないように皆殺しにし、敵の王に嘘の報告をする偽りで塗り固められた人生を歩んで行くのです。それも悲しい人生ですねえ。それはあらたな苦悩というべきものです。

 ダビデはこの時、詩篇13篇を歌ったとされます。ダビデは言います。

 「主よ。いつまでですか。あなたは私を永久にお忘れになるのですか。いつまで御顔を私からお隠しになるのですか。」(詩篇 13篇1節)

 状況が一向に変わらない。結局、神のどんでん返しも期待し得ない。このまま無為に時間が過ぎ、時間切れになるのではないか、と思うことは私たちの人生にはあるものです。そこで自分自身に自問自答して自分に答えてしまうのではなく、どこまでも神に答えを求めていく、耐え難きときにこそ敢えて神の時を静かに待つことが最善であるということを分かっていきたいものですね。

(PBA制作「世の光」2013.10.3放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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