♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■偏愛 / 板倉邦雄

2013年02月13日 | Weblog
2013/2/13放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は「偏愛」と題してお話ししましょう。偏愛とは偏って愛することです。偏食とは偏った食事のことでバランスが取れていない食事のことですね。私たち人間は偏った愛を持ってしまい、バランスのとれた愛情を子どもに対しても持てないと言うことでしょうか。旧約聖書の創世記25章の続きです。

 さてイサクと妻リベカから生まれた双子は成長しました。兄のエサウは巧みなハンターになります。一日中、野山を駆け巡り、鹿や兎を捕まえてきました。他方、弟のヤコブは穏やかな人で天幕で母親のお手伝いをするような男性として成長して行きます。同じ母親からしかも双子でありましても全く違う気質や性格を持つようになるようです。兄弟姉妹と言いましても全く違う人間なのですね。

 ところで、父親のイサクは鹿の肉が大好物だったので兄のエサウを愛したのです。しかし母親のリベカはヤコブを愛したと聖書は親の子どもへの偏愛を書いてあります。正直なところ自分の子どもでありましても肌が合う合わないというものがあるようです。理屈ではなく何となく直感的なものなのでしょうか。どうも自分と似ている子どもはよりが合わないようですね。自分自身を見ているようなので反発を感じてしまうのでしょうか。そういえば父親のイサクは穏やかで親に反発したこともなく、結婚相手も父親任せでしたねえ。ですから野山を駆け巡りたくましく男らしいエサウを好きになったのでしょうか。他方母親リベカは自分の意思をはっきりと持っておりまして決断も早く、親から「10日間ぐらいゆっくりしてから花婿の所に行ったら」と勧められた時も「今日すぐ行くの」と言いました。ですから穏やかでしかも自分自身を持っているヤコブを愛したのでしょう。

 このような両親の偏愛はこれから家族と子どもたちの間に様々な問題を投げかけて行きます。しかしそのような私たちの自己中心的な罪深さの中に主なる神様が深く関わってくださるのです。この神様と結びつくことの幸いをこれから見て参りましょう。

( PBA制作「世の光」2013.2.13放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

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