♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■一杯の食のために / 板倉邦雄

2013年02月20日 | Weblog
2013/2/20放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「一杯の食のために」という題でお話ししましょう。

 始めに新約聖書のヘブル人への手紙12章16節をお読みします。

 「また、一杯の食のために長子の権利を売ったエサウのように、不品行な俗悪な者にならないようにしなさい。」(口語訳聖書)

 長子の権利とは、一、アブラハムに約束された神様からの祝福を受ける権利でしたね。土地を含めた財産の祝福また子孫への祝福、周囲の人々への祝福を含んでいました。そのために神様への信仰をという責任を伴っていました。それが長子の権利と義務だったのです。長男に生まれたエサウは当然の権利を持っていましたが、彼は余り興味と関心を持っていなかったようです。逆に兄のかかとを掴んで生まれたヤコブは虎視眈々(こしたんたん)と長子の権利を狙っていました。
 ある日のことです。弟ヤコブは豆の入ったシチューを煮ていました。その時、兄のエサウはお腹をすかして疲れて野山から帰ってきました。収穫の獲物もなかったようです。

 男性はお腹がすくとイライラしてきます。しかも仕事がうまくゆかないときたら尚更でしょう。ですから知恵ある奥様は疲れて帰ってきた夫にこう言います。「食事にします? それともお風呂にしますか?」 夫は答えるでしょう。「飯にする。」 お腹をすかして帰ってきた夫に妻が玄関先で、今日あったことを話し始めたらきっと喧嘩になるでしょうねえ。

 さてシチューのいい匂いが漂ってきました。たまらず兄エサウは弟ヤコブに「俺は疲れてお腹ペコペコだ。お願いだ、その赤いもの、豆のシチューを俺に食べさせてくれ。」 弟のヤコブは、しめた!と思いました。おもむろに答えました。「お兄さん。まずあなたの長子の特権を私に売ってください。」 「分かった、分かった。俺はお腹がすいて死にそうなんだ。長子の特権など今の私に何の得になろう。」 弟ヤコブは念を押すように、「お兄さん。では誓って長子の特権を売ると言ってください。」 兄エサウは神様に誓い、長子の特権を弟ヤコブに売ったのです。

 こうして兄エサウは長子の権利を軽んじました。

( PBA制作「世の光」2013.2.20放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

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