■神にはできるのです

2010/6/5放送

　世の光の時間です。　いかがお過ごしでしょうか。　山中直義です。

　私たちが抱える問題には様々な種類のものがあります。　中にはどれだけ知恵や力や知識を増し加えても、やはり人ではどうしても解決することができない、そんな問題もあると聖書は言います。　

　ある時、一人の人が助けを求め、イエス・キリストのもとにやってきました。　「先生。口をきけなくする霊につかれた私の息子を、先生のところに連れて来ました。その霊が息子にとりつくと、所かまわず彼を押し倒します。そして彼はあわを吹き、歯ぎしりして、からだをこわばらせます。それでお弟子たちに、霊を追い出すよう願ったのですが、できませんでした。」(マルコ 9章17-18節)

　そのことを聞かされた時、イエス・キリストは次のように言って嘆かれました。　
　「ああ、不信仰な世だ。」(マルコ 9章19節)

　イエス様が嘆かれたもの、それは弟子たちの知恵のなさや能力のなさではありませんでした。　そうではなく、弟子たちに信仰が欠けていたこと、神様に拠り頼む思いがなかったこと、そのことをイエス様は嘆かれたのです。

　そしてこう続けて言われました。
　「その子をわたしのところに連れて来なさい。」(マルコ 9章19節)

　そこで人々がイエス様の所にその子を連れてくるとその霊は彼から出ていき、絶望的に思えた問題が奇跡的に解決されたのでした。　

　それを見た弟子たちは驚いてイエス様に尋ねました。
　「どうしてでしょう。私たちには追い出せなかったのですが。」(マルコ 9章28節)

　するとイエス様は弟子たちにこう言われました。
　「この種のものは、祈りによらなければ、何によっても追い出せるものではありません。」(マルコ 9章29節)

　知恵や力や知識を増し加えてどれだけがんばっても、それでもどうにもならない問題を前にするとき、それは神様に目を向ける大切な機会なのかもしれません。　人の力ではどうにもならない問題を前にするとき、あなたもどうぞ神様に目を向け、助けを求めて祈ってみてください。　あなたを愛し、あなたを深く心に留めて心配してくださる神様は、あなたの思いを遥かに越えた助けと平安を与えてくださるお方です。　

　聖書のことば
　「それは人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできるのです。」　マルコの福音書 10章27節　

　　　　　　　(PBA制作「世の光」2010.6.5放送でのお話しより )

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