♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神のようになりたい

2010年06月08日 | Weblog
2010/6/8放送

 世の光の時間です。 お元気でお過ごしでしょうか。 関根弘興です。 今日も爽やかに一日を過ごしていきたいですね。 

 イエス・キリストは神であるのに人として私たちの目の高さにまで降りてきてくださいました。 このイエス・キリストの姿は謙遜の姿ですよね。

 でも(私たち)人間の姿はどうでしょう。 時々人は自分がまるで神様にでもなれるかのような高慢な姿を持つことがあります。 ちょっと何かに成功すると、また経済的に豊かになると、お金の力で何でもできるかのように振舞うんです。 人間は時々、神のようになりたいという誘惑が襲ってくるんですねえ。 

 ご存知ですか? この世の中で最も大きな誘惑のことばは「あなたも神のようになれる」という誘惑のことばです。 この誘惑は人間の歴史の始めからあるんですね。

 聖書に登場する始めの人、それはアダムとエバです。 神様はエデンの園に彼らを住まわせました。 何一つ不自由のない場所でした。 神様は園の中央に「善悪を知る木」を置かれたんです。 それは善悪の基準は人が勝手に考えるのではなく神様の領域に属するものだということを示すためでした。 しかし誘惑者がやってきて彼らを誘惑するんです。 「ああ、その善悪の木の実を取って食べてごらん。 それを食べると目が開かれて神のようになれるぞ。」(創世記 3章5節参照)と誘惑してきたんです。 彼らはその誘惑に負けて実を食べてしまいました。 彼らの目は開かれたでしょうか。 神のようになれたのでしょうか? いいえ、結局彼らはエデンの園に住むことができなくなってしまったんです。

 神のようになれる、というこの誘惑は何をもたらすのでしょう。 それはその人の人生に滅びしかもたらさないんですね。 人間の歴史を見ますと、バビロニアもギリシアもペルシアもローマ帝国も、その繁栄が最も頂点に達した瞬間、崩壊が始まっていきました。 まるで、俺は神だ、世界を征服した、という叫びがあがるようなそんな絶頂になった途端、転落していったんです。 

 使徒の働きの12章にヘロデ王という人が出てきます。 彼がカイザリヤという町で群集の前で演説を始めた時のことです。 群集は、「これは神の声だ!」と王様をおだて始めました。 その時です。 聖書はこう記しているんですねえ。 「すると・・・彼は虫にかまれて息が絶えた。」(使徒の働き12章23節)と。

 小さな虫にかまれ息絶えるのが人間の弱さです。 人は決して神様にはなれません。 そうではなく私たちが選ぶべきことは、虫にかまれて死んでしまうほどの弱い存在であることを自分で認め、神である方なのに人として来てくださったイエス・キリストを人生の救い主としてお迎えし生きることなんです。 繰り返しますが、人は人として生きていくことが大切なんです。 

 (PBA制作「世の光」2010.6.8放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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