世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきね・ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいものですね。
新約聖書使徒の働き13章を読むとパウロはキプロス島に行ってイエス・キリストの福音を広めたことが記されています。
ある時、地方総督がパウロたちを招きました。しかしそこにはお抱えの魔術師・エルマという男がいたんです。彼は地方総督に取り入って生活をしていました。当時の魔術師は総督や支配者層と深く結びついていました。ですから彼らが行う魔術はいつも自分の利益と結びついていたんです。不思議な事をすればするほど総督や支配層に人気が出ました。まあ指導者というのは将来に対する不安というものがいつもあるんですね。占い師や魔術師たちを専属で雇っていたのです。ま、今でも政治家がいろいろな占い師の所に行ったというような記事が新聞に載りますから、昔も今もあまり変わりませんね。
しかしパウロたちが行った不思議な奇跡的な行いは、パウロたちの利益とは全く結びついてはいませんでした。指導者に気に入られて雇ってもらうために彼らは不思議なわざを行ったわけではありません。ただそこに悩み痛みを持っている人がいるからイエス・キリストの名によって素晴らしい不思議なみわざがなされていったんです。
さて、この魔術師は一つのことを恐れました。もし総督がクリスチャンにでもなってしまったらえらいことだ。魔術師に頼る生活ではなくイエス様に頼る生活になってしまったら、と考えると、この魔術師は何としても阻止したかった訳です。しかし総督を信仰の道から阻止しようとした魔術師ですが、何と突然、目が見えなくなってしまいました。(使徒の働き13章11節参照)
そういえばパウロも同じような経験をしましたよね。彼がクリスチャンを迫害するためにダマスコに行く途中のことでした。まばゆい光に打たれて自分の目が見えなくなってしまったんです。その時彼は、今迄自分は何でもできる、何でも見えると思っていた訳ですが、ここで初めて自分自身の判断がいかに愚かで間違っていたかを示されました。パウロにとってこの大きな困難は結果的に、救いに至る新しいスタートとなっていった訳です。
さあこの魔術師はどうでしょう。しばらくの間、日の光を見ることができなくなってしまいました。でも今こそ自分自身を見つめ心の目を開くための備えをしなければならない時だったのです。
私たちはどうでしょうか。私たちはいろいろな失敗や挫折があるかもしれません。でもそんな時、「世の光である」(ヨハネの福音書 8章12節、9章5節)と言われるイエス・キリストを受け入れて歩んでいくこと、これが私たちの生涯に大切なんですね。
( PBA制作「世の光」2007.10.09放送でのお話しより)
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