♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■食欲の秋に

2007年10月01日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でしょうか? 村上宣道(のぶみち)です。
 
 えー、サバランという名のケーキ、御存知でしょうか。 何か甘味の少し強い洋酒を含ませた大人のための洋菓子として知られていますけれども、サバランというその洋菓子はフランスの料理の専門家でブリヤ・サヴァランという人の名前からとったものなんですね。この人が、彼の書いた『味覚の生理学』という中でこんなことを言っていますね。

 「何を食べているのか言いたまえ。君がどんな人間か教えてあげよう。」ということばなんですね。

 10月に入りまして秋もたけなわになっていく訳なんですけれども、秋と言えば芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋などと言われますけれども、まあ「天高く馬肥ゆる秋」とも言われて食欲の秋というふうにも言われますよね。食べ過ぎには注意しながらも秋はその味覚を楽しむシーズンだとも言えると思うんです。

 食べることについて口にすることをずうっと日本ではあまり好ましいこととされていなかったような気がするんですけれども、でも今は違いますねえ。グルメやら健康食のブームとなってですねえ、食べることへの関心がとても高まっているように思えますねえ。

 あのう、作家の五木寛之さんという方が『生きるヒント』という中で、「人間は食べることによって自分のいのちを支え、そのいのちによって物を考え、そして自己の人生を歩んでいく。」(と。) ですから生きるということと食べるということとは非常に深く関わっている訳ですよね。たかが食い物と言わず、もっと食べることを大切に考えてよいのではないかなあと思いますね。

 えー、聖書にある有名な放蕩息子の話で、父のもとを離れて落ちぶれてしまった生活を「彼は豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいほど」(ルカの福音書15章16節)と表現しているのは興味深いところです。いのちをつなぐためには何を食べてもよいようなものですけどもサヴァランの言うようにですねえ、何を食べているかでどんな人間かが分かるというのもあながち言い過ぎではないような気がしますねえ。

 「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」(マタイ 4章4節。申命記8章3節の引用)という有名な聖書のことばがあります。私たちは毎日心の糧として何を食べているのでしょうか。その食物いかんによってその人柄・人生が決まるとも言えるからですよね。

 主イエスは御自分のことを「わたしはいのちのパン」(ヨハネ6章35節、48節)と言われ、そして「わたしを食べる者は、わたしによって生きる」(ヨハネ6章57節)と言われました。これはイエス・キリストを信じてイエス・キリストのいのちによって日々生きるということですね。
 
 ( PBA制作「世の光」2007.10.01放送でのお話しより)

******

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

***

このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblical.jp 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


******

東海福音放送協力会へのお問い合わせは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする