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ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和18年-社町10月常会徹底事項

2008年03月20日 06時20分47秒 | Weblog
 昭和18年(1943)の社町常会の徹底事項を連続して掲載していますが、今日は10月分を紹介します。戦争必勝態勢の強化のために輸送力の増強や食糧増産などが掲げられています。


10月の常会徹底事項

一 輸送力を強めよう
 敵の反戦はいよいよ熾烈です。戦場に武器を送る重要物資を運ぶため輸送力を強度に増大することが必勝の手段です。このため十月から全国の列車時刻が改正され旅客列車は非常にへらされます。
(一)やむを得ない場合以外の旅行は一切やめること
(二)不要不急の荷物は送らぬこと
 尚錬成などの名をかりたり買出等の旅行はこの際徹底的に取りやめることは勿論たとへものを送る場合も絶対に必要な品物に限りその荷造りも出来るだけしつかりし送る人受取人をはつきり記入すること

二 麦の増産に努めよう
 勝つためには食糧の増産は絶対の要件です。麦は最も大切な食糧です。
(一)麦作りの出来る土地は余すところなく利用してまきつけること。
(二)麦のまきつけは適期を失はぬこと
(三)麦作付運動に関する件(農会より)
 イ に割当せられたる農家にして己むを得さる事由により作付をなし得ざる場合又は耕作を継続し得ざる場合は勤労奉仕共同耕作一時間耕作譲渡等の方法を講じ割当面積を確保すること。
 ロ 播種の適期を失する虞ある時は簡易整地蒔移植栽培芽出蒔等を行はしめ又湿地に付ては排水溝の設定高畦栽培等を行はしむこと。
 ハ 麦の作付予定耕地に作付を為さざるものある場合は農会に於て注意を促し尚作付を為さざるときは社町農地委員会と連絡の上農地作付統制規則に基き之の作付をなす
 ニ 麦の播種期間中に作付を完了し得ざるが如き事態を発見したる場合は農会長は町農会に連絡し対策を講ずること。

三 食糧増産緊急対策土地改良事業実施に関する件
 今回政府に於て第二次食糧増産緊急対策として土地改良事業を広汎に亘り急速且短期間中に実施さることと相成り本町に対しては相当事業量の割当有之これが実施するに当たりては労力及資材等不足せる現状の下に之が遂行容易ならざるも決戦下に於ける食糧自給強化の極めて緊要なるに鑑みあらゆる万難を排しこれが完遂を期せられ度

四 軍人援護を徹底しよう
 戦線の士気は我が国民必勝精神と軍人援護の真心から強められます。
(一)軍人の遺族、傷痍軍人を心から慰め励ますことも出来るだけ手助けすること
(二)兵器や食糧の増産を高めて前線将兵に少しも心配をかけないようにすること

四 衡器配給に関する件(口頭説明)
五 米穀供出方協力に関する件( 〃 )
六 国民貯蓄に関する件( 〃 )
七 三草山山林売却に関する件( 〃 )
八 国民健康保険組合に関する件( 〃 )
 其の他
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