

27日(土)、滝野公民館で市教委の文化財室主催の「見る・触れる」文化財教室が開かれました。テーマは古墳時代の加東市です。市教委の藤原光平氏により、市内の古墳分布や特徴、発掘成果などの説明があり、そのあと、出土した土器や埴輪片、金属器などを実際に手にして時代的な特徴を学びました。また、近くの県立播磨中央公園の中にある下ノ山古墳群の一つを実地見学し、横穴式石室を見ることができました。
加東市内には、現存確認されている古墳が約360基あります。そのうち、発掘調査されているものは21基。その中で一番古いものは、3~4世紀頃のものと考えられている樋詰古墳。円墳で箱式石棺の遺構が見つかっています。また、珍しく人骨が出ており、胸から頭部にかけて朱の顔料も確認されています。
その他、一つの円墳に2つの横穴式石室がある吉馬古墳群をはじめ、珍しい特徴をもった古墳があることを知りました。中学生の頃、上三草古墳群の石室に入ったことを思い出しました。
下ノ山古墳は播中公園の一角にあり、こんもりとした小山の南側には石室の入口がありました。藤原氏は「ここから先は黄泉の国です」という言葉をものとせず、参加者の中には中に入って調べる人もありました。
今日は古代の墳墓が私たちの身近なところにあることをあらためて知るよい機会になりました。
現在、東京の多摩美術大学美術館で加東市と多摩美による「神仏人 心願の地」とい特別展が開催されています。
先週、藤原先生の「播磨国風土記にみる村・墓・まつり ―加東市の遺跡と景観―」の講演を拝聴しました。
古墳や里について興味深いお話でした。早速「播磨国風土記」を読み始めました。
また、この特別展は加東市の重要文化財が一堂に展示されているのでとてもお得(?)な特別展です。
http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/180901.htm