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ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

新町-愛宕神社の夏祭りで子ども相撲を奉納

2009年07月25日 04時46分30秒 | Weblog
 24日、加東市新町の愛宕神社では夏祭りが行われ、午後から子ども相撲が奉納されました。
 愛宕神社は新町の市街を見下ろす高台にあり、加古川の向こうには五峰山の雄大な山並みが望めます。新町はその名の通り、新しくつくられた町で、慶長10年(1605)に領主(池田輝政)の命令で多井田と北野の一部を割いて河岸をつくったのが始まりです。ですからその歴史は404年とはっきりしている珍しい地区なのです。
 大久保利政氏(前区長)の『新町の記録』によると、愛宕神社は寛文年間(1661~1673)に火の神である迦具土命を祭神として建立されたのがはじめだそうです。その場所は現在の位置ではなく、新町の河岸の岩盤の上であったとされ、今も岩盤には柱を立てた穴があります。私も滝野東小に勤務していた平成17年には地元の郷土史に詳しい尾縣齋さんから教えていただいて柱穴を確かめました。
 大久保氏は現在の地に移転された年は、寄進された燈籠の年代から1781年か、拝殿上棟の板書きから神社として完成したのは1809年と推測しています。1809年ということであれば、今年は実に移転200年の節目の年でもあるわけです。
 20数人の小学生が集まり、皆パンツを脱いでまわしを締めてもらいます。私も飛び入りでまわしを締めさせてもらいました。まわしを締めたのは、自分が中学生時代にまわしを締めて加東郡中学校相撲大会(佐保神社秋祭)に出場した時以来約40年ぶりのことでした。
 境内には地区の老若男女が集い、孫や子どもたちの健やかな生長を祈って奉納相撲を楽しんでいました。まさにこうした風景の中に、地区の守り神を中心とした共同体のよき伝統的な姿があると確信させられたところです。
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