16日(水)は冷たい空気に包まれました。午後6時前、神戸からの帰路、突然、山の谷間に頭を出した白い大きな月の上部が目に飛び込んできました。「何だあれは」と一瞬驚くほどの大きさでした。
加東に戻った頃には真っ黒になった東の空にまばゆいほどの白く光る満月が昇っていました。こども園からの帰りに家に寄っていた孫と一緒に月を見ました。ウサギさんが見えると言うと「月にウサギはいません」と通じませんでした。
17日《木)の朝6時前に玄関に出ると、西北の空低く白い月が浮かんでいました。やはり満月でした。よく見ると、ウサギの頭が昨晩とはひっくり返ったようになっています。一晩のうちに天を回って、回転したんだなと。完全なる満月は深夜1時台だったようです。
あの月に人類が立ったのは半世紀余りの昔(昭和44年・1969)のことでした。行くだけではなく、ちゃんと戻ってきたんですからたいしたものです。当時、私は社高校の1年生でした。毎日グラフ増刊「人間 月をゆく-宇宙の中の小さく偉大な第一歩の記録-」を買いました。380円です。月面に降り立つ場面、月面からみた青い地球の出の写真などわくわくしながら何度も頁をめくったことを覚えています。写真は、今も大切にしているその毎日グラフ増刊号です。
それにしても今頃はとっくに月面基地や都市ができているはずの未来なんですけどね。そんなものはなくてもいい。むしろない方がよかった。静かに眺める月がいいですね。