昨日に続いて、小林絹治が立候補した昭和7年(1932)の衆議院議員総選挙について紹介します。
旧家に保存されていた当時の文書綴の中に、この選挙への小林絹治の立候補挨拶状がありました。
この挨拶状には、後半部に小林絹治の写真と略歴が印刷されています。まず、その部分を紹介します。
小林絹治略歴
一 明治二十一年二月二十日兵庫県加東郡河合村三和に生れ小学校卒業後苦学
一 大正五年米国カリホルニア大学政治科卒業、同八年同大学院法科卒業
一 米国法学博士、文学士の学位を有す
一 大正八年帰朝、中央新聞主筆編輯局長
一 大正十年七月南満州鉄道株式会社に入社し満鉄秘書役、参事、ニユーヨルク支店長に歴任し憲政会内閣に於て辞任
一 昭和二年政変により再び満鉄入社、参事庶務課長たり
一 昭和四年夏の政変にて辞任
一 昭和五年二月総選挙に立候補し御同情の結果多数の得点を示しながら遂に少数の差を以て惜敗し今日に至る
昭和七年二月
衆議院議員候補者
立憲政友会公認
小林絹治
有権者各位