地元の旧家に保管されていた古い書類綴の中に、昭和４年度（１９２９）の兵庫県立社高等女学校の教科書・参考書の一覧表がありました。
第一学年から四学年まで、１４科目で使用する教科書等の書名、著者名等が書いてあります。
教科は、修身、国語、英語、歴史、地理、数学、理科、家事（三、四年）、図が、裁縫、音楽、体操（三、四年）、教育（四年）、実業（三、四年）となっています。
教科書は今と違って男女共用ではなく、例えば、『女子新修身書』、『新制女子国語読本』、『女学校用日本歴史教科書』、『女学校用算術教科書』、『女子理科植物学』、「女子化学教科書』、『女子体育教科書』、『女子教科農業教科書』等々「女子」もしくは「女学校用」と女子用であることが明記されています。英語も『ガールズロイアルリーダス』になっていました。
教科だけではなく、その教科書、学習内容も女子教育向けに学習課程が組まれていたことがよく分かります。
