ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

定門地蔵尊の路地-紙芝居が懐かしく

2021年04月30日 05時13分56秒 | Weblog
 加東市社の田町通りから北に抜ける路地にお堂があります。定門地蔵尊です。祖父がよくお参りをしていたことを憶えています。田町筋は、西田町、中田町、東田町の3つの町内がありますが、この地蔵堂は中田町と東田町の境にあり、今は東田町がお祀りしています。
 このお堂の前で小さい頃よく遊びました。路地が少し広くなっており、そこに紙芝居のおじさんがやってきていました。昭和30年代前半から半ばの頃です。5円、10円の小遣いを手に握って水飴、型割り菓子を買って紙芝居を見ていました。自転車の後ろの荷台にこしらえられた芝居の舞台の中で繰り広げられる物語、おじさんの声色でつくられる世界に見入っていました。
 あの頃は子供が多く、いつも数人で遊んでいました。はじめの一歩、釘刺し、ビー玉、ぺったん、地グモ対決など退屈するヒマがありませんでした。地蔵堂でははじめの一歩で遊びました。ぼん(坊)さんがへをこいた、だるまさんが転んだ、とか言っていたように思います。
 今は町内の子供も少なく、外で遊ぶ姿を見ることもなくなりました。しかし、お地蔵さんは昔のままです。朝のウォーキングでこの路地を歩くと、お地蔵さんの前で立ち止まってしまいます。
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