不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和17年-新嘗祭でキャラメルの特別配給

2009年09月01日 04時26分33秒 | Weblog
 今日も戦時中の配給について社区(現加東市社)の文書を紹介します。
 大東亜戦争の開戦から約一年が経とうとしている昭和17年(1942)の秋、新嘗祭(戦後は勤労感謝の日)は、新穀の収穫を祝って五穀豊穣を祈る宮中伝統の古いお祭りですが、この新嘗祭にあわせて児童用キャラメルが特別に配給されています。
 新嘗祭では、天皇が御自ら神々とともに新穀を食されるという行事があるが、児童にはキャラメルが配られたわけです。当時の子どもたちにとっては、このキャラメルの甘い味は特別だったのでしょう。


昭和十七年十一月二十日
          社町長  合田常蔵
各区長殿
   
   新穀感謝行事用「キャラメル」特別ノ件

今般新嘗感謝行事(新嘗祭)実施セラルルニ際シ之ガ趣旨ノ徹底ヲ期スルタメ政府ニ於テハ数年二才以上十三才迠ノ児童ニ対シ「キャラメル」一個当特配セラルル事ニ相成候就ハ別紙ノ通リ割当購入券送附候条貴該当者ニ交付シ残余アル場合ハ適当ニ配布セラレ度販売日痔及指定店ハ記入通御了知相成度其ノ後ハ無効トス
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする