ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

鴨川小学校の二宮金次郎像と記念碑

2009年07月05日 06時36分46秒 | Weblog
 先週、オープンスクールで加東市立鴨川小学校(加東市平木)を訪れたとき、校門を入って右側の斜面に立つ二宮金次郎像を写真に撮りました。
 鴨川小学校は山の中にあるので薪を背負って本を読む金次郎像がよく似合っています。その斜面を上って像の上から本を覗くと、字が刻んでありました。以前、このブログで東条西小学校の金次郎像は低い庭石を台座として立っているので本が見えると紹介しましたが、鴨川小の金次郎も斜面の上から見ることができました。金次郎像の台座石には昭和32年建立、姫路・・と刻んでありました。
 同じ斜面にもう一本、石柱が立っています。高さ、太さから掲揚柱を支える石柱ではないかと思い近寄ってみると字が彫ってあるので読んでみました。「青少年団結成」と刻んでありました。土の下にまだ字があるのかもしれません。もう一面には「昭和十六年」と刻まれています。昭和16年の12月には大東亜戦争が勃発しています。昭和10年代には、奉安殿が造られたり、二宮金次郎像が建てられたり、少年団が結成されたりして、軍事色が濃くなっていく時代でしたから、そうした記念の碑の一つだったのではないでしょうか。
 この斜面の上には鴨川村の忠魂碑もあります(このブログで紹介)。山里の小さな学校、鴨川小学校の校庭には、村の歴史を伝える貴重な碑があり、元気に遊ぶ子どもたちを見守っているようでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする