社町社区長「雑書綴」(昭和七年四月)の中に一枚の葉書が綴じられており、読んでみると、御嶽教本殿上棟式の案内状でした。この葉書に続いて、社区出納役の領収書控えが綴じてあり、その中に上棟式に太鼓屋台が出たことが書かれていました。太鼓が出たということならと思い、父の日記を調べてみると、4月24日のページに太鼓を出したことが書いてありました。御嶽教の西部教会がどこに建てられたのかは分かりませんが、その上棟式を祝って太鼓屋台を繰り出しだんですね。
その案内状、領収書控を紹介します。写真は戦前の上組太鼓屋台です。
拝啓陽春之候に御座候處尊堂御一同様御揃益々御多祥奉賀候偖て今般御嶽山覚明霊神様の御神勅に拠り社町於御霊山御嶽山西部本殿建築せよとの事に付兼而工事中の處来る二十四日上棟報告祭執行仕候間万障御繰合給はり当日午前十時迄に御参拝被下度御案内申上候
二伸 当日粗飯差上度就而は準備の都合有之候間御参詣の有無二十一日迄に御一報相煩度候
敬具
昭和七年四月
大橋一惠
①領収書
一金 五拾円
此内訳 御嶽教本殿上棟式ニ屋台上組下組弐台出ス事ノ評議員会ノ決議通リ補助ス
右領収候也
昭和七年四月廿五日 右 青年団会計 堀本敬二
社町社出納役 神崎壽景 殿
②領収書
一金 拾円
此内訳 御嶽教本殿上棟式ノ時社町社ヨリ霊神ニ色々供物ヲ寄贈シタル支払なり
右領収候也
昭和七年四月廿六日 右 岸野熊吉
社町社出納役 神崎壽景 殿
③領収書
一金 参拾五銭 債主 肥田辰蔵
此内訳 御嶽教本殿上棟式ノ時屋台ヲ出ス事ニ付警察署ヘ代書料
右領収候也
昭和七年四月廿六日 右 肥田辰蔵
社町社出納役 神崎壽景 殿
その案内状、領収書控を紹介します。写真は戦前の上組太鼓屋台です。
拝啓陽春之候に御座候處尊堂御一同様御揃益々御多祥奉賀候偖て今般御嶽山覚明霊神様の御神勅に拠り社町於御霊山御嶽山西部本殿建築せよとの事に付兼而工事中の處来る二十四日上棟報告祭執行仕候間万障御繰合給はり当日午前十時迄に御参拝被下度御案内申上候
二伸 当日粗飯差上度就而は準備の都合有之候間御参詣の有無二十一日迄に御一報相煩度候
敬具
昭和七年四月
大橋一惠
①領収書
一金 五拾円
此内訳 御嶽教本殿上棟式ニ屋台上組下組弐台出ス事ノ評議員会ノ決議通リ補助ス
右領収候也
昭和七年四月廿五日 右 青年団会計 堀本敬二
社町社出納役 神崎壽景 殿
②領収書
一金 拾円
此内訳 御嶽教本殿上棟式ノ時社町社ヨリ霊神ニ色々供物ヲ寄贈シタル支払なり
右領収候也
昭和七年四月廿六日 右 岸野熊吉
社町社出納役 神崎壽景 殿
③領収書
一金 参拾五銭 債主 肥田辰蔵
此内訳 御嶽教本殿上棟式ノ時屋台ヲ出ス事ニ付警察署ヘ代書料
右領収候也
昭和七年四月廿六日 右 肥田辰蔵
社町社出納役 神崎壽景 殿