モリコーネ 映画が恋した音楽家
( Ennio、2021伊、157分)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
エンニオ・モリコーネ(1928-2020)について評価、言及はいや増しになっていて、そうだろうなとは思うもののこの人の業績についてそう詳しくは知らなかったから、この映画はみたいと思っていた。
いわゆるマカロニ・ウエスタン、ニュー・シネマ・パラダイス以外タイトルを言える状態になかったのは、こうしてみると作曲家に対して失礼だったかなと思わされた。
それも私がよく知っている60年代、70年代あたりのヨーロッパ発祥のポップス(あれも?これも?)、そのほか重厚な歴史を描いたもの、ここに出て証言、言及している監督、音楽家などなんと多彩こと。
すべて短い言葉だが、みなエンニオが彼の音楽が好きなことがよくわかる。そしてその音楽は必ずしも愛らしいものばかりでなく、きついものもある。
音楽のあらゆる要素が彼自身の、関係者の口から出てきて、20世紀の音楽がどうだったか、ふりかえってしまった。美しいメロディーばかりでなく、いわゆる現代音楽もそのベースとしている。これは知らなかった。
それにしてもアカデミー賞は6度目のノミネートでやっと、名誉だか貢献の賞をもらった後だったからアカデミーは恥ずかしかっただろう。
考えてみたらこの人はバート・バカラック(1928-2023)と同世代、分野はちがうけれどこの二人、20世紀でもっとも偉大というか、音楽の喜び、感動を与えてくれた二人である。
エンニオ、なんとも素晴らしい人生。
( Ennio、2021伊、157分)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
エンニオ・モリコーネ(1928-2020)について評価、言及はいや増しになっていて、そうだろうなとは思うもののこの人の業績についてそう詳しくは知らなかったから、この映画はみたいと思っていた。
いわゆるマカロニ・ウエスタン、ニュー・シネマ・パラダイス以外タイトルを言える状態になかったのは、こうしてみると作曲家に対して失礼だったかなと思わされた。
それも私がよく知っている60年代、70年代あたりのヨーロッパ発祥のポップス(あれも?これも?)、そのほか重厚な歴史を描いたもの、ここに出て証言、言及している監督、音楽家などなんと多彩こと。
すべて短い言葉だが、みなエンニオが彼の音楽が好きなことがよくわかる。そしてその音楽は必ずしも愛らしいものばかりでなく、きついものもある。
音楽のあらゆる要素が彼自身の、関係者の口から出てきて、20世紀の音楽がどうだったか、ふりかえってしまった。美しいメロディーばかりでなく、いわゆる現代音楽もそのベースとしている。これは知らなかった。
それにしてもアカデミー賞は6度目のノミネートでやっと、名誉だか貢献の賞をもらった後だったからアカデミーは恥ずかしかっただろう。
考えてみたらこの人はバート・バカラック(1928-2023)と同世代、分野はちがうけれどこの二人、20世紀でもっとも偉大というか、音楽の喜び、感動を与えてくれた二人である。
エンニオ、なんとも素晴らしい人生。