メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

桑原あい (Ai Kuwabara the Project)

2020-02-23 14:45:50 | 音楽一般
Ai Kuwabara the Project
2020年2月22日(土)16時~ めぐろパーシモンホール 小ホール
桑原あい(ピアノ)、鳥越啓介(べース)、千住宗臣(ドラム)
 
桑原あいのライブを聴くのは昨年の3月23日(土)(同じホール)以来、この時はソロだった。
 
下記セットリストの中で初めて聴いたのは、2,6,8あたりだろうか。
その2のマイルスの曲、晩年の曲ではないようだけれど、いわゆるモダンからかなり経って、どんどん変わっていく時期みたいな想像をした。千住のドラムプレイが全体支えるというよりは、南米、アフリカあたりを想像させる激しい、予定調和でないもので、このトリオの、この日の色彩を象徴するものだったかもしれない。弾むよりは叩く感じが多く、太い筆で強いタッチというところだろうか。
 
2018年11月に聴いてからこのトリオ変化してきていて、刺激的で面白い。ベースもウッドに複数のマイクをつけ、アンプでさまざまなコントロールができるようだ。
 
桑原のピアノはさらに自在になってきているという感じで、この日一番気に入ったLoroは2016年の東京オペラシティ以来久しぶりだけれど、かなり長いバージョンになっていて、存分に楽しめた。
 
あと欲を言えば、自作は別として、レパートリーがこのところなじみになってきているので、そろそろ大きな変化がほしいところ。
 
なお、最初の2曲で、ベースとピアノのPAのマッチングがおかしく(事前テストではOKだったらしいが)少しどたばたしたけれど、それで大きな破綻というまでいくことはなく、なんとか続いたのは、これもジャズ(いい意味で)ということだろう。

セットリスト
1.You must believe in spring(ミシェル・ルグラン)
2.So near, so far(マイルス・デイヴィス)
3.March comes like a lion (桑原あい)
4.When you feel sad (寺山修司、桑原あい)
5.Loro(E.ジスモンチ)
6.Orbits(ウェイン・ショーター)
7.MAMA (桑原あい)
8.The day you came home(桑原あい)
9.Money jungle(デューク・エリントン)
アンコール
The Back(桑原あい)
 
ところで、ちょうど新型コロナウィルス対策で、各種イベント開催の是非が議論されている中、収容人員200人とはいうものの、目黒区の施設・運営ということもあるのか、観客に対しては入り口でマスクを配布し、着用が義務付けられた。

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